暫定調整係数のゾンビ化 激変緩和係数はそこそこ大きい値に |
先日、その数値が公表されたため、検証を行ってみた。
激変緩和係数が掲載されている告示
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厚生労働大臣が指定する病院の病棟並びに厚生労働大臣が定める病院、基礎係数、暫定調整係数、機能評価係数I及び機能評価係数IIの一部を改正する告示
平成30年厚生労働省告示第71号
http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=531860&name=file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000198300.pdf
http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=531862&name=file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000198301.xlsx
検証結果は下のグラフのとおり(画像をクリックすると拡大されます)。
激変緩和係数の試算値(縦軸。2017年度機能評価係数Ⅱ等をベースにした独自試算値)と 2018年度の実際の値(横軸) |
まぁまぁの精度で試算できている。激変緩和係数がそこそこ大きな値になるのでは?と述べていたとおり、大きな値になっていた。もちろん、色々な前提を置いているので、ずれが生じたところは、前提をくつがえす「何か」があったと推測される。特に、疾患構成が大きく偏っている病院では、この「何か」が生じやすいはずで、なかなか興味深い結果になった。
激変緩和係数は1年限り。真の公平さのスタートは来年度からだ。
追記: 上記グラフには、特定病院群に移った音羽病院、福井県立病院を含めていない。もし群移動していなければ、前者は3~4%程度さらに大きなプラスの激変緩和係数に、後者は激変緩和係数がつかないと思われたがマイナスの激変緩和係数に、それぞれなっている