2018/04/20

副産物の方が興味深い??

AIを使った届出項目のレコメンデーションシステムの改良を行った。学習させるデータを、47都道府県に拡張、および、病床数などのデータを補完していた。

気がついたら、全都道府県分の届出項目が整理できていた。参考までに、病棟薬剤業務実施加算の届出状況を見てみた。一般病床がある病院を分母に、そのうち届出をしていた病院を分子に、届出施設割合を算出した。

以下の各グラフは、厚生局の直近の届出資料、および第2回NDBデータを用いて分析している。(いずれのグラフもクリックすると拡大する)

まず、病床規模別(総病床数)。想定通りの結果だ。病床規模が大きいところほど取り組みが充実している。「病棟数が多いから届出が難しい」と言うところもあるが、500床以上では、届出していない方が少数派だ。

次に都道府県別に見ると、かなり地域差がある。ただし、上のグラフのとおり、病床規模別に比較すべきなのは重々承知。その上で、青森、福島、山梨、鳥取、佐賀あたりが低いと言えるかも。

今回のデータ整備・処理システムに問題はないか確認するため、第2回NDBデータの病棟薬剤業務実施加算の算定件数(2015年4月~2016年3月)を分子に、直近の一般病床数を分母に算出した100床あたりの算定件数を横軸に、上のグラフの加算1と加算2の施設割合の単純合算値を縦軸に、それぞれ設定し、散布図を書いた。

おー、そこそこ相関関係が見られる。タイムラグがあるし、施設数が多ければ算定件数が多いと単純には言い切れないので、このくらいのばらつきは想定の範囲内。今構築しているシステムに、致命的なミスはないのでは・・・。

なお、まだ、システムを精査中なので、上のグラフはご参考ということでお許しを。