2022/08/10

「ご利用の少ない線区の経営情報を開示します」をどう読むか

先月末に公表されたJR東日本の2020年度の線区別の経営情報。

JR東日本ニュース ご利用の少ない線区の経営情報を開示します https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220728_ho01.pdf

これを見て、株主は「赤字路線は廃止すべきだ」と言い、自治体や住民は「生活路線は維持すべきだ」と言う。・・・と勝手な想像をしているが、そんなにずれていないだろう。

今年度になって、病院のあり方を考える上で、「すべての病院が黒字化を目指すことは非現実的である」と確信し、それを乗り越える方策を考え続けている。そのひとつが「JR方式」と勝手に命名している方法だ。

国鉄からJRに民営化するとき、地域で分けた。東日本や東海、西日本は、黒字路線も赤字路線も持つことで、赤字だからといって、切り捨てなかった。あまりに厳しい両親の実家があるエリアの路線は、第三セクターに転換したが。

地域の医療も、医療機関の連携で成り立っている。全国一律の診療報酬制度は、地域や病院によっては厳しい現実が突きつけられてしまう。赤字だからといって、病院がなくなっていいわけではない。だからこそ、地域全体で、医療提供体制の維持、収益性の向上を図る「JR方式」を目指すべき地域があるのではないだろうか。

NEXCO方式は、より収益性を厳密に検証した上で、地域を複雑に分けた。それゆえ、参考になるが、真似はできないと思っている。


ちなみに、冒頭のニュースリリースは、毎度のことなので驚かない。ただ、鉄道に乗ることが好きな自分は「まだ乗ってないところは乗りにいかなきゃ」と立ち上がる(支えることには大して役に立っていない)

今年はなかなか乗る機会のなかった飯田線に