2013/03/04

花粉症にガイドラインなんてあるの?

「花粉症」という限定的なものではないが、鼻アレルギー診断ガイドラインというものがあり、改訂第7版が今年の1月に出版された。花粉症のピークに間に合ったといったところか。

そのガイドラインの中身は、専門的なものなだけになかなか手が出ないものの、クリニカルクエスチョンなど、意外と読むと参考になる情報もある。また、ダイジェスト版として簡潔にまとめたものを600円で販売していたり、一般人向けにガイドとして絵や大きめの字で書かれたものも600円で販売している。ダイジェスト版は良く見かけるが、一般人にまで向けたものを同時に作成している点は非常に好感が持てる(2013年版以前から作成されている)。

ガイドラインを引用しつつ、最近の動向を整理したものを、下記にまとめた。

花粉症の時期、沖縄のマンスリーマンションを借りて、スギ花粉から逃避する人もいるらしいが、正しい情報で、適切な治療・対処をすることで、楽に過ごしたいものだ。
また、上記資料では、ガイドラインで言及していない民間療法にも触れた。民間療法はハッキリとしたエビデンスがないだけに、それだけに頼ることは非常に危うい。特に、手軽な食品・飲料の類いは、商売として「売りたい」側の思惑を差し引いて、判断・摂取すべきかもしれない。過度な期待は厳禁だ。

まだ花粉症にかかっていない人も、他人事ではない。また、自分も喘息の持病があり、花粉症はそんなに縁遠い疾患とは思えないだけに、様々な情報に目を光らせておきたい。


2013/03/01

関東で風疹が流行。妊婦は特に注意を

去年の夏くらいから、流行の話はあったが、ここに来て、東京、神奈川、千葉で流行しているようだ。
国立感染症研究所 風疹発生動向調査 2013年2月7週

今朝のNHKニュースで流れていたようだが、妊婦の感染の確認が相次いでいるとのこと。NHKニュースの記事中に、三井記念病院の医師のコメントで、「妊婦は人混みを避け、周りの人は予防接種を」とあった。人混みを避けようにも、通勤などで避け切れない人もいるだろうし、買い物にスーパーに行くことだってあるだろう。また、外出を避け家にとじこもっていることで、かえって健康を害してしまっては元も子もない。そう思うと、できる限りの努力としては、周りも協力できる対策としてあげられている予防接種を受けることは非常に重要でないだろうか。ちなみに、『周り』というのは、妊婦の家族だけでなく、誰もが、である。少子化と言われている世の中で、子供を大事にする気持ちがわずかにでもあるならば、行動に移せることがある。そんな風に思った。

また、風疹については、厚生労働省も、情報を発信し続けている。その情報によると、

<風しんの定期接種対象者は、予防接種を受けましょう。>
【風しんの定期予防接種対象者】
1歳児、小学校入学前1年間の幼児、中学校1年生、 高校3年生相当の方は、多くの市区町村において、無料で受けられます。
ただし、中学校1年生、高校3年生相当の方は、平成24年度限りです。

また、妊婦を守る観点から、
特に、
 (1) 妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族
 (2) 10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方)
 (3) 産褥早期の女性
のうち、抗体価が十分であると確認できた方以外の方は任意での予防接種を受けることをご検討ください。


とのこと。Q&Aなどもあるので参考になれば幸いである。ちなみに、マスクの予防効果は定かではないが、東京都のホームページでは、外出時はマスクの着用を、とのこと。できる限りの努力はしたいものだ。

月1回飲めば良い

「1日3回朝昼晩」や「1日1回寝る前に」や「痛くなったら」など、薬を飲むタイミングは様々。例えば、自分が飲む薬(テオフィリン)は1日2回、飲み忘れても決して2回分をまとめて飲んだり、飲む間隔を狭めてはダメ、というものだ。

この薬の飲み方が様々あるのは、薬の成分、効き方などの都合であるのは疑いようのないことであるが、いっぺんにたくさんの薬を飲む人にとってみると、この薬は朝だけ、こっちは朝昼晩、これは夜だけ、と覚えておくのも大変なようだ。

骨粗鬆症の薬、1ヶ月に1回飲むタイプが発売された(アクトネルとベネット)。これまで1日1回、週1回のタイプがあった。しかし、ここまで来ると、もはや飲むことを忘れるどころか、忘れたことにすら気がつけないのではないだろうか、と思ってしまうが、家族に飲ませる側になると、おそらく相当な負担軽減になるだろう。

エーザイ アクトネル



武田薬品 ベネット

ベネットは、フックにかけて保存可能なように、シートにはパンチ穴があいている。おそらく、壁やカレンダーの脇に掛けたりして、飲み忘れを防ぐ配慮がなされている。

薬を、適切なタイミングで、適切な方法で飲まないことには、どんなに良い薬が発売されても、医師がどんなに頑張って診断・処方してくれても、まったく意味がなくなる。それどころか、むしろ害にすらなってしまう。製薬会社の努力により、飲みやすい、飲み忘れしにくい薬が出ていることに感謝して、適切に飲むようにしたい(余談だが、1ヶ月分の薬、いいお値段になっている)