「花粉症」という限定的なものではないが、鼻アレルギー診断ガイドラインというものがあり、改訂第7版が今年の1月に出版された。花粉症のピークに間に合ったといったところか。
そのガイドラインの中身は、専門的なものなだけになかなか手が出ないものの、クリニカルクエスチョンなど、意外と読むと参考になる情報もある。また、ダイジェスト版として簡潔にまとめたものを600円で販売していたり、一般人向けにガイドとして絵や大きめの字で書かれたものも600円で販売している。ダイジェスト版は良く見かけるが、一般人にまで向けたものを同時に作成している点は非常に好感が持てる(2013年版以前から作成されている)。
ガイドラインを引用しつつ、最近の動向を整理したものを、下記にまとめた。
花粉症の時期、沖縄のマンスリーマンションを借りて、スギ花粉から逃避する人もいるらしいが、正しい情報で、適切な治療・対処をすることで、楽に過ごしたいものだ。
また、上記資料では、ガイドラインで言及していない民間療法にも触れた。民間療法はハッキリとしたエビデンスがないだけに、それだけに頼ることは非常に危うい。特に、手軽な食品・飲料の類いは、商売として「売りたい」側の思惑を差し引いて、判断・摂取すべきかもしれない。過度な期待は厳禁だ。
まだ花粉症にかかっていない人も、他人事ではない。また、自分も喘息の持病があり、花粉症はそんなに縁遠い疾患とは思えないだけに、様々な情報に目を光らせておきたい。