2019/07/01

常勤医師数と病床数の関係

厚生局のコード内容別医療機関一覧表のデータを用いて、病院の総病床数と常勤医数の関係をプロットしてみた。総病床数のうち、最も多い病床が一般・療養・精神の各グループを、青・赤・灰の各色でプロットしている。1点1病院。ただし、同じ病床数・常勤医数の病院が複数ある場合は、点を大きくしてある。


基本的には、病床数が多いところほど常勤医が多い。600床を超えるような病院はそれほど多くないが、常勤医の幅も大きく広がっている。

ただ、療養病床や精神病床が多い病院については、医師数が少ないので、このグラフではよくわからない。そこで、縦軸をログスケールにしたものが下のグラフ。療養病床の多い病院群では、総病床数が200床で常勤医は10名前後、400床でも10数名程度。精神病床の多い病院群では、総病床数が400床で10名前後となっている。


これらのことがわかって何の意味があるか??

1つ目の意味はプログラムの確認。新しく組んだプログラムが正しく処理できているか。あまりにも想定と異なる数値だったら、処理を見直すことができる。

2つ目の意味は人口あたり医師数や医師偏在指標などの医師配置に関する基礎データ収集の一環。

とりあえず、プログラムは大丈夫そうでほっとした・・・。

(2019/7/1 19:45追記)
病床機能報告(2017年度)のデータから、同じグラフを作成。精神病床は報告対象でないため、分析できず。一般・療養はほぼ同じ結果になっているようだ。

出所:病床機能報告(2017年年度)データを基に作成