先日のこの記事の続きを。
上の記事では、一般病床を持っている病院を対象に絞り込んで縦軸(入退院支援加算の届出割合)を見ていたが、急性期一般入院料を持つ病院だけに限定した。その結果、入退院支援加算の届出割合が全体的にアップした。平均在院日数との関係はほぼ変わらず。
中医協の資料から「入退院支援加算の届出施設の方が在院日数が短い」のは事実だが、在院日数が短いのは入退院支援加算の届出が影響しているとは言えない。在院日数が短いのは、入退院支援加算の届出をできる病院は大病院ほど多く、大病院は在院日数が相対的に短いためだ、と考える方が自然だろう。
入退院支援加算の届出によって在院日数が短くなったかどうかを知るためには、同じ病床規模で、同じ在院日数病院の集団を作り、届出の有無によって、在院日数がどうなったかを見るべきだ。在院日数に影響しそうな要素(地域包括ケア病棟の設置など)を極力除外することも大事だろう。