大学統合を聞く(上) 地域の産業構造、転換に貢献: 日本経済新聞
29日の日経朝刊。
以下は記事から一部引用。
――統合から3年目に入りました。手応えは。
「法人という枠の中で色々なことがしやすくなった。一つは事務組織を統合した。事務効率化で捻出できた人員は削減せず事業の拡張に充てる。産学連携や教育面の連携も思い切って進められる。(システム業務などを担う)事務専門職の採用も今年から始めた」
「両大学の研究者が働く教育研究拠点も設けた。このうち糖鎖(細胞の機能を決める物質)の拠点は著しく進展している。航空宇宙技術の拠点では設計とシミュレーションに強い名大と生産技術が中心の岐阜大の得意技を合わせ、設計から生産まで一貫して教える」
――機構全体の目標は何なのでしょうか。「地域創生への貢献と国際競争力の強化の両方をめざす。東海地域は自動車・航空産業を中心に製造業の世界的な集積地だ。大学が地域産業界に貢献するにも世界を視野に入れなくてはならない。デジタルトランスフォーメーション(DX)や車の電動化、脱炭素への転換などへの危機感は強く、地域の産業構造転換に貢献していきたい」
連携のあり方を考える上で、非常に参考になる。
「大学人はフォー・マイ・ユニバーシティーからフォー・ザ・パブリックに意識を変える必要がある」という言葉は、医療関係者にも当てはまるし、自分にも当てはまる。