全国トップクラスの関西地区にある市民病院を見てきたのだが、門前薬局の熾烈な争いに驚いた。
A市民病院は、駅と直結した通路があり、その途中にテナントビルがあった。
テナントビルには3店の調剤薬局が軒を連ねており、よくある大病院前の景色であった。
ただ、立地条件がちょっと複雑で、連絡通路に面している2階の店舗が2店。通路に面していない1階の店舗が1店。(模式図参照)
さて、どのような争いになっただろうか?
若くて健康な人で、診療所や病院を受診する機会がほとんどない場合、どのようにかかりつけ医を見つければいいのだろうか。丸山理事長(日本プライマリ・ケア連合学会)は「認定医の数が増えるまでには時間がかかる。しばらくは地域の医師会などに相談して、自分の住む地域で、長く通える医師を探すといい」と話す。現実的な話だろうか?
全く当てがない場合は、まず家族や知人の評判で選んでもよい。奈良教授(東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター長)は「かかりつけ医を持つメリットを実感してほしい。病気の治療に限らず、自分の体調に不安に感じたとき、健康づくりに積極的に取り組みたいときに、何でも相談にのってくれるのがかかりつけ医」と話す。何でもかんでも大きな病院にいくべきではない、まずかかりつけ医だというメッセージは、若年層にも当てはまるが、意識を変えなければならないのは高齢者かもしれない。
よい慢性期病院を選ぼう 武久 洋三 |