2012/09/29

どれにしようかな♪ 続編

今週、また違うところに出かける機会があった。
全国トップクラスの関西地区にある市民病院を見てきたのだが、門前薬局の熾烈な争いに驚いた。

A市民病院は、駅と直結した通路があり、その途中にテナントビルがあった。
テナントビルには3店の調剤薬局が軒を連ねており、よくある大病院前の景色であった。

ただ、立地条件がちょっと複雑で、連絡通路に面している2階の店舗が2店。通路に面していない1階の店舗が1店。(模式図参照)
さて、どのような争いになっただろうか?


2012/09/24

日経プラスワン 「かかりつけ医」どう活用―何でも相談、良好な関係を

かかりつけ医の重要性は、もっともっと認識されるべきだ。
9月22日の日経プラスワンに記事があったので手元にある人は是非読んでもらいたい。
気になった箇所を抜粋すると、
若くて健康な人で、診療所や病院を受診する機会がほとんどない場合、どのようにかかりつけ医を見つければいいのだろうか。丸山理事長(日本プライマリ・ケア連合学会)は「認定医の数が増えるまでには時間がかかる。しばらくは地域の医師会などに相談して、自分の住む地域で、長く通える医師を探すといい」と話す。
現実的な話だろうか?
医師会に相談して、医師を探す??
少なくとも、身近で、医師探しのために医師会に相談した人を知らない。
受診する機会がほとんどない人が医師会に相談するのは理想かもしれないが、20代、30代の感覚では、まったく理解できないのではないだろうか。

せめて、風邪をひいたときに、身近なところで良い医者がいないか探せばよい、くらいが現実的なのでは。下記のコメントは、まだ理解できる。
全く当てがない場合は、まず家族や知人の評判で選んでもよい。奈良教授(東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター長)は「かかりつけ医を持つメリットを実感してほしい。病気の治療に限らず、自分の体調に不安に感じたとき、健康づくりに積極的に取り組みたいときに、何でも相談にのってくれるのがかかりつけ医」と話す。
何でもかんでも大きな病院にいくべきではない、まずかかりつけ医だというメッセージは、若年層にも当てはまるが、意識を変えなければならないのは高齢者かもしれない。


救急搬送人員の変化、直近10年で、高齢者は軽症者の割合が増えているという。(2011年12月2日、中医協資料より http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001wpem-att/2r9852000001wpiq.pdf
かかりつけ医に診てもらう・相談すれば済むことを、救急車を呼んでいるのではないだろうか。高齢者本人とその家族の意識をどう変えなければならないか。今後10年、20年の医療体制を維持する、良くするには、かかりつけ医に対する意識改革が鍵になるように思う。

2012/09/23

書評: よい慢性期病院を選ぼう

タイトルに「選ぼう」とあるので、一般市民向けの内容かと思って読んでみたものの、中身は完全に医療者・医療関係者向け。まるで、武久先生の講演を聞いているかのような内容。
説明の図表が多用されていて、かつ、明快なメッセージが詰まっている。今後の慢性期病院のあり方を通じて、日本の医療がどうなるべきか説いている。

在宅医療について、「在宅看取り死」が、診療所と病院の連携、お互いの信頼関係を醸成させることの阻害要因となっていて、同床異夢だ、と指摘している。その解決策として、診療所同士のネットワークではなく、在宅療養協力診療所(主治医)、および、在支診と在支病が、トライアングルで助け合い、そして、在宅療養後方病院が緊急時の受け入れをサポートし、短期間で在宅へ帰し、トライアングルの中で継続して診ていくことを提案している。

『慢性期開放型病床』というのは、分かりやすい具体的な形かもしれない。

今後、在宅を進めるという方針において、深く考えなければならないのは、在宅をする医師・コメディカルだけでなく、高度急性期を始めとした、それ以外の医療のあり方も然りであると改めて感じた。

この本、残念ながら、一般市民向けではない。
最後に出てくる臨床指標も、医療者が理解し、取り組まなければならない方向性が整理されている。よくありがちな「よい病院ガイド」ではない。

医療者で、かつ、武久先生の講演を聞いたことがない人にとっては、非常に良い本だと思う。

よい慢性期病院を選ぼうよい慢性期病院を選ぼう
武久 洋三

病医院・介護施設のM&A成功の法則 第3の案 成功者の選択 クエスチョン・バンク理学療法士・作業療法士 国家試験問題解説〈2013〉 看護過程に沿った対症看護―病態生理と看護のポイント 驚きの介護民俗学 (シリーズ ケアをひらく)

2012/09/18

♪どれにしようかな!?


急性期病院の前に並ぶ門前薬局。4軒並んでいて、どんなメリットがあるのか、適切な競争がなされているのか、正直、よく分からない。この景色、何か疑問を感じずにはいられない。

コンビニだって、横並びはせいぜい2,3軒で、この薬局より多いのは空港前のレンタカー屋くらいではないだろうか。
ただ、レンタカー屋と違って、薬局ゆえ値段による競争はできない。

ちなみに、病院から一番遠い5軒目は、8月末で閉店となった。競争は立地だけだったのだろうか・・・。


NHKスペシャル「出生前診断 そのとき夫婦は」


NHKスペシャル「出生前診断 そのとき夫婦は」を観た。


http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0916/index.html

facebookでも、事前にリンクを貼って紹介していたのだが、NHKの問いかける姿勢はとても素晴らしいと思う。

今回の番組、出生前診断について、技術的な進歩による診断可否の現状と、その診断による判断事例を紹介していた。

番組内容の予想として、遺伝子診断の進歩を中心に、確度の高い診断ができるようになってきていることの紹介と、その判断は、個人の意志を最大限尊重しつつも、高齢出産等の妊娠・出産に関わる社会的背景を鑑み、社会がどう受け止めるか考えなければいけない時期が来ている、というメッセージが発せられると思っていた。

最終的なメッセージは、そこまで踏み込んでおらず、出生前診断で異常が見つかった2家族の事例では、いずれも最終的に産む判断をした。
産む判断をした事例のみを紹介する点に、NHKの考えというか、現時点での限界点を見ることができる。番組の中では、クリニックで産まない判断をした人が8割もいる・・・と紹介しつつも、である。
個人的な意見としては、産まない、子の命を絶つと判断した人を、社会的に批判せず、受け入れることが必要であり、その問題にも踏み込んでもらいたいと思ったが、技術の進歩により、命の取捨選択が行われることは、道義的問題、宗教的問題でもあり、50分の番組の中で取り上げる論点ではないと考えたのではないだろか。
今後、出生前診断の社会的な認知度、理解度を上げ、その上で、こういった踏み込んだ議論がなされることが理想だろう。

そして、何よりも、障害を持って生まれてきた子供たちを、社会が受け入れる。そのことの教育が最も必要なのだと思った。

再放送が、19日深夜、20日(木)0時25分~、あるとのこと。見逃した方、ぜひご覧ください。

医療・健康出生前診断 そのとき夫婦は再放送 9月20日(木) 午前0時25分~1時23分(19日深夜)

2012/09/11

コンビニ+調剤薬局

近所にコンビニが新しく出来た。
ただそれだけであれば、特に珍しい話でもないが、店舗の色が通常のローソンとちょっと異なり、紺色が混じったようなものになっていた。

先日、前を通りかかったときに写真を撮ってきたのだが、クオール薬局とのハイブリッド型の店舗だった。
コンビニの棚にも目薬や頭痛薬が並び、店内の一角には調剤スペースもある。
立派な調剤薬局だった。前を通りかかった日は日曜日で調剤こそしていなかったが、普通のコンビニ+調剤薬局という形だった。


ちなみに、このローソンがある商店街、調剤薬局だらけ、である。コンビニよりも調剤薬局の方が多い。新たな形態でもさらに開業してくるのは、この辺一帯がボロ儲け地区だからなのか、はたまた激戦地区ゆえに新形態なのだろうか。その辺まではさすがに分からないが、現在、調剤薬局に関して、レポートを書いている。今月末くらいまでには見てもらえる形にできればと思う。