2020/06/24

今回は簡単な分析です、主旨は重いですが

CBnewsに記事を掲載いただいた。

高齢化のスピードの速さが戦略見直しのきっかけに - CBnewsマネジメント 高齢化のスピードの速さが戦略見直しのきっかけに - CBnewsマネジメント

2020年度改定で急性期病棟でサブアキュート・ポストアキュート患者を看ることは難しくなった。

「他は対策しているけど、うちはまだ大丈夫」と思っているところもあるかもしれない。でも大丈夫なのは、今だけで、そう遠くない将来に、対策が必要になるのではないだろうか。

ということを述べるために、ある地域のデータを整理した。極端に高齢化が進んでいる地域ではないし、首都圏のようなところでもない。県庁所在地に、大学病院・県立病院・市立病院・公的病院が揃っている点も、考察する上で大事なポイントだと考え、地域を選定した。

基幹病院みなが、高度急性期・急性期、総合入院体制加算を届出するような方向に突き進むのは厳しいかもしれない。データ分析を通じて、すでにその予兆が出始めていることを感じた次第だ。

自分の地域に当てはめて分析することも容易なので、参考にいただけると幸いだ。

2020/06/22

月刊医療経営士に記事を掲載いただきました

月刊医療経営士2020年7月号。

「新型コロナが病院経営にもたらす影響をデータから読み解く」と題して、スキルアップ講座を書かせていただいた。


診療報酬制度などへの提言をいくつかさせていただいた。文末の提言は、先日のブログで触れた内容だ ⇒ 異常危険準備金。参考にしてもいいのでは

貴重な機会を頂戴し、感謝。

2020/06/18

機能評価係数Ⅱの解説・・・

解説など、いまさら不要かと思っていたのだが、ある方から「この記事読んで」と言われ、機能評価係数Ⅱについてひどい説明をしている記事を読まされ、ショックを受けた。

2018年9月号の日経ヘルスケアのレポートをお読みいただけると、正しい理解が得られますよ・・・と自分のレポートを宣伝。
日経ヘルスケアに記事を掲載いただきました | 株式会社メディチュア

と思ったのだが、それだけでも何なので、2018年度改定に向け取り組んでいた分析レポートを紹介。3年半前のレポートなので、重症度係数とか後発医薬品係数とか、懐かしい係数もたくさんあるが、もしよろしければ。このレポートをベースに、上記の日経ヘルスケアの原稿を書いているので、雰囲気くらいは伝わるかと・・・。


2020/06/17

最新医療経営 PHASE3の新連載に上村氏が

PHASE3(https://www.jmp.co.jp/phase3/)、7月号から新連載。


行動を変える、組織を変える力が素晴らしい。データをいくら見たところで、行動が変わらなければ、組織が変わらなければ、意味がない。弊社の足りないところを学ばせてくれる師のひとり。今後の連載も楽しみだ。

2020/06/16

異常危険準備金。参考にしてもいいのでは

ある雑誌の原稿で、蛇足的に持論を述べた。まだ、発行されていないので、最終的にボツになってしまうかもしれないが。

新型コロナウイルス感染症が病院経営に与える影響は甚大であり、短期的な損出だけでなく、医療システムの維持にすら影響がおよぶのではないだろうか。このような事態を引き起こした原因が、医療従事者や患者にあれば、その責任を問えばよい。しかし、誰も悪いどころか、みなベストを尽くしている。

これは大規模自然災害のようなものだ。新型コロナは全世界規模で影響がおよんでいる。でも、次は、ある地域だけが被害を受けるかもしれない。自然災害と同じように。

損害保険会社では、保険業法により異常危険準備金の積み立てが義務付けられている。これはいざというときのための「備え」である。ポイントは、限度額までは積み立てが損金算入できる点である。医療機関が社会的インフラであることを考えれば、税法上の優遇をしてでも、このような「余力」を持たせることが良いのではないだろうか。そうなれば、異常危険準備金の積み立てを前提とした診療報酬を設定し、平時に患者がその費用を薄く負担することになる(患者の自己負担割合を考えると、保険料や税金でも負担することに)。

突拍子もないこのアイデアは、15年ほど前、業務で異常危険準備金(だけではないが)の洗替シミュレーションをしていた経験を無理やり活かしたい・・・というわけではない。真に有益だと思って提案している。

2020/06/12

院内トリアージが「院内」にとどまらない未来

興味深い記事。下記はツイートしたものなので、文章も自動で引用されているのだが、確かに、Rethinking、だな、と感じることがたくさんあった。

ツイートの文章を意訳すると「待合室に入れないため、病院に着く前にリモートでトリアージし受付する病院が増えている」といったところだろうか。(今の保健所に連絡・・・はある種のトリアージか??)

この記事、文自体も興味深いし、途中、絵を交えて説明している箇所も興味深い。救急部門、ロボット活用、入院部門、病室、退院部門の5領域について、具体的な例を挙げて説明している。

遠隔診療・オンライン診療というと、患者の自宅と病院・診療所をつなぐイメージだ。もしくは、病院と病院をつなぐイメージだろうか。でも、感染対策として、院内と院内、病院前のテントと院内、といった余地は、相当アリなのではないだろうか。

2020/06/11

地域医療構想調整会議での合意があれば・・・

日経ヘルスケア(2020年6月号)に寄稿した一文を引用。
地域の医療提供体制と医療需要に応じて地域医療構想調整会議等での合意があれば、病床規模によらず地域包括ケア病棟を設置・運営できるようにする方が望ましいと考えている。特に、働き方改革で医療従事者の確保が難しい地域では今後、病院間の再編・統合等が活発化する可能性もあるので、病床規模で制限することには疑問が残る。

さっそく、そうなった。

地ケア病棟、再編・統合で4百床以上の病院は届出可能 - CBnewsマネジメント

さらに、今すでに400床以上で地ケアを持っているところについても、丁寧な議論を期待したい。

介護医療院の開設状況を細かく見ました

CBnewsに記事を掲載いただいた。
今回の記事執筆にあたり、介護系の療養床数について、データを細かく見た。色々見たものの、まとめるのに苦労した。「文化」のような要素が絡んでしまっていて、きれいな数値で示せる内容が乏しい。予想がことごとく外れる。自分が文化?と思ってしまったことも、おそらく自分の理解不足を露呈しているだけかもしれない・・・。やっとのことでまとめたのは介護医療院だった、という流れだ。

個人的には消化不良で、まだまだデータの精査が必要だ。

2020/06/08

日経ヘルスケアに記事を載せていただきました

改定の影響と今後について、書かせていただきました。

日経ヘルスケア2020年6月号

2020/06/07

医療政策に関係ない人も読むべき教科書

これはすごい。

自分がいかに断片的な知識しか持っていなかったかを痛切に思う本。膨大な領域が非常にコンパクトにまとめられていて、しかも最新の知見まで触れられている。こんな内容を市販の本で読めることに感謝。2020年はまだ半年も経っていないが、今年最高の一冊に決定!