2022/07/21

せっかくのデータ分析が、記事には不掲載。なぜなら不器用な人間だから

2022年度の診療報酬改定は、看護必要度が厳しくなった。

とはいえ、基準がクリアできず入院料をダウングレードするところはおそらく多くないはず・・・。

にもかかわらず、こんな記事を書いた。

急性期一般入院料2・3は検討に値するか(前編) - CBnewsマネジメント

どこにニーズがあるのか良くわからない内容と思うかもしれないが、実は多くの病院が考えておくべきことで、看護必要度等に余裕のない病院はもちろん、余裕のある病院も理解を深めておくべきと考えている。

看護配置の選択は、現場の「忙しい」「人手が足りない」といった声を拾い上げることも重要だが、データを見ることも重要だ。入院料2・3の検討は、そのデータを見ることの重要性が再認識できるはずだ。

こういった趣旨で原稿を書き始めたら、7対1・10対1の病床数の変遷を取り上げただけで規定の文量を超えてしまった。なので、続きは次回以降に。結局、原稿を書く前に準備した詳細なデータ分析は、今回はおあずけになった。詳細なデータ分析をする前に原稿を書けばよかった。そう思っては見たが、自分はそんなに器用ではない。残念。(後半に期待してください!)

2022/07/13

新しいアイデアを思いつき、実現する人はすごい

先週、ある病院の理事長から聞いた人材確保の取り組みが興味深かった。コロナ禍で外国人の看護・介護のスタッフ確保が難しくなったと思っていたが、その法人では、独自の方法で外国人のスタッフが十分確保できるようになったとのこと。取り組みの肝となるのは、ターゲット選定、福利厚生、行政交渉など、いくつかあると理解した。ノウハウの積み重ねが圧倒的な優位性を築いていて、他が追いつけないものだと思った。

新しい独自アイデアで取り組めば、優位性を築ける反面、失敗するリスクも高い。ただ、そのようなアイデアを思いつくこともすごいし、それを進められる力もすごい。


新しいアイデアと実現といえば、これ。

新病院について | 医療法人錦秀会

「4病院から『2病院1棟』という新しいスタイル。」 とのこと。3階から4階なら「転棟」だけど、3階から5階なら「転院」になるのか。

病院と老健が一緒、病院と有料老人ホームが一緒、などなど。いろんなアイデアがある。

2フロアで1病棟にしたり、動線が特殊だったり、大きな道路をまたぐ渡り廊下や複数病院をつなぐ連絡通路があったり、普通と異なるケースに驚かされることもよくある。

つくづく、新しいことを思いつく人はすごい(行政との交渉力も半端ないと思われる)。

2022/07/11

ハラスメント防止、大事

社内ディスカッションメモ。

薬生発0627第11号 令和4年6月27日「薬事法の一部を改正する法律等の施行等について」の一部改正について https://www.mhlw.go.jp/content/000958434.pdf

なお、ストーカー被害やカスタマーハラスメントの防止等の観点から、薬局開設者が適切に判断し、薬剤師、登録販売者又は一般従事者が氏名に代わって、姓のみ又は氏名以外の呼称を記載した名札を付けることを認めても差し支えないこと。姓のみ又は氏名以外の呼称を記載することとする場合は、薬局開設者は、薬局の営業時間中に従事する薬剤師、登録販売者又は一般従事者の特定のため、名札への記載名について実名と照合できるよう把握及び管理すること。


ディップ、介護など専門職求人サイト開発 離職も防ぐ: 日本経済新聞

【バイトルPRO】資格や経験を活かせるバイト・求人・転職・募集情報


最適配属で離職率下げ、ミツカリの適性検査(TechX) 日経産業新聞(2022年7月7日) 

配属における適材適所とは?離職率改善につながる配属方法について

2022/07/10

データの「可視化」が重要なのではなく「何か」を感じる力が大事

感染対策の届出状況の違いは地域連携への温度差か - CBnewsマネジメント

感染対策向上加算の分析記事をCBnewsに掲載いただいた。

届出の分析。改定直後の安直な分析かもしれないが、参考にしていただける点があると思いながら、原稿を書いた。今回は二次医療圏別の分析をなども加えた。なぜなら、この届出状況の違いには、地域の連携状況が透けて見えるから。

個別の取り組みの話を聞いていることがデータで裏付けられないか考えた。ただ、記事でも書いたが、いろいろな切り口で試みた相関分析はダメだった。そこまできれいに関係性が見えるほど単純なことではなかった。

都道府県別の地域差が生じているのは、改定直後でまだ落ち着いていないせいとしたのは、他の項目の状況なども含めた判断。なお、改定前の感染防止対策加算の届出は下のグラフくらいのばらつき。せいぜい2倍程度。つまり5倍の開きには違和感あり。


届出の状況から、いろいろな情報が見えてくる。しかし、まだまだ経験が足らない。先日、MMオフィス工藤氏から、○○の項目を見てほしい、と頼まれた。自分にはピンと来ないものだったが、工藤氏は何か感じるところがあるらしい。この感度の高さが実力を如実に表している。まだまだ努力しなければ。

2022/07/06

薬剤師の可能性は無限大。水族館でも働ける?

水族館の社長が書いた薬剤師のキャリアデザインの本。

あっているけど・・・、あってないか。薬剤師が書いた本。著者の流石さんからいただいた。


もう薬剤師という職種にまったく限定されない働き方をしている流石さんゆえ、おそらく大多数の薬剤師には参考にならない自伝を出されたのかと思ったら、薬剤師の現状と将来を俯瞰した、とても勉強になる内容だった。

自分の価値、業務内容を冷静に見つめることの必要性は、国家資格を持つ薬剤師であっても同じなのだなと感じた。業務のコモディティ化のところは必読。

表紙に「33歳までに読む本」とあるが、40過ぎの薬剤師でない自分も勉強になった。また、薬学部生や薬学部を目指す高校生こそ、読むべきなのではと思った。大学等で多数講義を行っている流石さんだからこその内容が詰まっているのだろう。

薬剤師の採用を考える病院などでは、他との差別化を図る上で、薬剤師以外が職種が読んでも参考になることが多いだろう。

余談だが、水族館の話も期待していたのに、なぜか書かれていない。水族館以外のキャリアも興味あるのに書かれていない。これは薬剤師から水族館・メジャーリーグにまで活躍を広げる自伝的な次作に期待しよう。

薬剤師の新しいキャリアデザイン戦略~自分らしい人生を歩むために! ‶33歳までに読む本〟 | 流石 学, 長谷川 周重 |本 | 通販 | Amazon