2013/08/30

価値ある情報の収集に投資する病院・企業

先日、とある集まりで、これから病院がどういった情報を集めるべきか、アルコール燃料が投下されたホットな状況で話した。

これは以前、弊社レポートのmeditur insight vol.2の「調剤薬局の課題と未来」(資料はこちら→http://www.meditur.jp/our-reports/)の中でも取り上げた。

以下に、その一部引用する。
Chapter.3 提言、未来予測 
■生き残る調剤薬局 
      強力な分析機能、顧客への情報還元 
現在、薬局では、顧客の薬歴(薬剤の処方歴)を管理しているものの、それらを積極的に活用する動きは、それほど活発ではない。しかし、これらの薬局が持つ情報は、非常に有益である可能性を秘めている。これまで、薬の副作用というのは、1種類の薬剤に関するデータはある程度蓄積されている。それは発売までに必要な情報として蓄積されているものと、発売後も蓄積されるものがあるためである。しかし、実際には、1種類の薬だけを飲む患者以外にも、他の薬と一緒に飲む患者もいるだろうし、副作用が起きるのは、何も薬だけに限った話ではなく、食べ物や飲み物との相性もある。そういった膨大な情報を集めることができる立場、患者とのコミュニケーションが取れる最前面にいるのが、調剤薬局の薬剤師であると考えられる。そして、これらの集めた情報を分析し何らかの形で顧客に還元することができれば、明らかな差別化が図れる。

どのようなデータを蓄積するか、というテーマについて、目的意識を高めていくと、おそらくコミュニケーション内容すべてを対象にしたくなるに違いない。それはテキストなのか音声なのか映像なのか、レベルの違いはあれど、コミュニケーション内容が蓄積されてくると、今まで無理だと思っていたことができるようになるかもしれない。

まずは目的ありきだ。ただ闇雲にデータを蓄積しても仕方がない。

ただ、目的を思いつくのが5年後だとしたら、今から5年間のコミュニケーションデータはみすみす失うことになる。これを先行投資だと判断し、蓄積する病院・企業と、無駄な投資だと判断し、蓄積しない病院・企業と、もしかしたら将来大きな差が生まれるかもしれない。

ちなみに、アルコール燃料が投下されていたこともあって、その「目的」を語ったところ、ポジティブな反応だった(と思う・・・)。

ただ、先行投資できる病院・企業とできない病院・企業の格差が広まることは致し方ないと思うが、医療は社会インフラであるため、その格差が地域医療の存続などに影響を与えないようにしなければならない。

先行投資したい病院・企業があれば、「目的」を語りに行くので、弊社ホームページから問い合わせ、もしくはメールか電話で連絡ください。

2013/08/29

認知症患者の看護負担は広く情報共有すべき

急性期、回復期など病期を問わず、様々な病院で認知症患者の看護負担が高い、という話をよく聞く。昨日のDPC評価分科会でも、その話が出た。

認知症の程度について、様式1に記載することが義務付けられるかもしれない。これは看護必要度などの評価尺度では看護の負担が正確に反映されていないという現状の課題を解消できる可能性を秘めており、重要な指標になるかもしれない。現場には、評価、記載の苦労が増えることになるが、それ以上の還元があることを期待したい。

認知症の評価スケール。日本では、長谷川式の評価スケールが一般的だろうか。他にも様々あるが、長谷川式については、アリセプトのホームページの説明が分かりやすい(下記のリンク参照)

改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)のご紹介 | アルツハイマー型認知症を支える【アリセプト】 www.aricept.jp

ちなみに、お年はおいくつですか?との質問。2歳までの誤差は正解とするらしい。アバウトだが、評価には十分ということだろう。余談だが、目上の知人でいつでも「18歳」と答える人がいる。その人にはアリセプトを勧めるべきだろうか。

2013/08/28

後発医薬品の使用を後押しするためのインセンティブ。でも多分誘導失敗に終わりそう

仕事の合間にDPC評価分科会の傍聴へ(資料は下記リンクへ)

平成25年度第6回診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会 議事次第 |厚生労働省

■後発医薬品の使用割合を機能評価係数Ⅱの効率性指数に

議論では、入院で用いる薬剤において数量割合を評価することで、退院時処方や術中使用薬剤の後発品への切り替え促進を図りたいという趣旨でスタートしたものの、すでに包括払い制度で後発品を使用するインセンティブが与えられている上に、二重のインセンティブを設けるのはおかしいのでは?等の意見が相次いだ。
落とし所としては、出来高部分だけを評価するということで落ち着いたが、果たして、病院が先発品から後発品に切り替えるだけのインセンティブとなる係数が設定できるかどうかは、かなり疑わしい。というのも、先発品の薬価差益と、後発品の薬価差益で大きな開きがあるとする。仮に100床あたりその差益の差額が年500万円だったとする。500万円に相当する機能評価係数Ⅱでのインセンティブとは、係数でいくつになるだろうか。

100床、病床利用率80%、入院単価50,000円、包括部分割合50%とざくっと置くと、500万円に相当する機能評価係数Ⅱは0.00685である。この係数の値は、現在の機能評価係数Ⅱを構成している各要素の平均値よりも高くなってしまう。つまり、薬価差益が少なからずある施設の大半は、係数を得ることによるメリットよりも、薬価差益を失うデメリットの方が大きくなるだろう。調整係数が段階的に機能評価係数Ⅱに置き換わったとしても、おそらくこの議論は大きく変わらないだろう。

結局のところ、中途半端なインセンティブができるのではないだろうか。(機能評価係数Ⅱの計算をして、病院向けにコンサルをしている人は、話のネタができて、悪くないかもしれないが)

そして、出来高病院とDPC病院の公平性なども議論であがったが、本質的には、国民医療費が削減されるかどうか、大きな視点で議論しなければならないと思うのだが、そんな話はまったく出てこなかった。

ちなみに、本日の分科会で公表された後発医薬品の使用割合(数量ベースか)、包括部分で45%、出来高部分で24%とのこと(発言内容をメモしたので間違っていたらごめんなさい)。出来高部分はやはり先発品の割合が高い。当然だ。

なお、病院指標については、全施設にアンケート調査する話を基本に、先進的な取り組みをしているかサンプル調査したらよいのでは、といった意見もあった。どうなることやら・・・。

(2014年1月31日追記)後発医薬品指数、数量ベースになったことで、内服薬の切り替え加速か。色々なところに聞いた感じではみなPPIなどから切り替えるようだ。

書評: 週刊ダイヤモンド 2013/8/31号 特集「人気医療の罠」

週刊ダイヤモンド記事
昔、大手コンサルティング会社にいるころ、毛髪関連ビジネス(かつらや植毛など)の調査をしたことがあった。というのも、このビジネスは究極のマーケティングと言われていて、このサービスを利用する人だれもが、こっそり利用したいと願っていて、失敗した人はもちろん黙っていたいし、うまくいった人でさえ黙っていたいのだ。つまり、どんないいサービスを提供しても、口コミが期待できるわけでもない。広告は怪しげな実例写真と体験談で統一されていて、決して失敗した話や困った話は見えてこない。

そのような状況において、営業はどうしたらよいのか、カスタマーリレーションシップはどうしたらいいのか、なんてことを考えていた。一時は、社内で毛髪関連に一番詳しいのではないか??という妙な自信がわき、この道で世界に羽ばたこう・・・と夢見たことがあるのはちょっとだけ本当だ。

その後は急性期病院のコンサルティングを行う会社に移り、仕事をしていたので、毛髪とは縁遠くなっていたのだが、昨年立て続けに自由診療の市場調査の機会をいただいたため、久しぶりに様々な自由診療を調査しなおした。そのため、自由診療に関してはひと通り把握しているという自負があるので、今回、週刊ダイヤモンドの特集は非常に楽しみにしていた。

■「壮快」の創刊に携わった編集者が言及する『マッチポンプ商法』

壮快についてはいまさら触れる必要もないくらい、素晴らしくマッチポンプな、うちの祖母が好きそうな雑誌だ(実際のところ、うちの祖母は愛読者ではなさそうだが)。

マキノ出版|壮快

この雑誌について、元編集者がコメントしていて興味深い。

■華麗なセレブ生活

雑誌のコンテンツとして、興味を惹きたい気持ちは分かるが「時給120万円の美容外科医」の記事は、特集全体の流れとはあまり関係がない。特集タイトルでもある『人気医療の罠』にハマる人が後を絶たないから、セレブが生まれる、ということで良いだろうか。

医師確保に悩む医療機関の話などを日々聞いているだけに、こういう実態を見聞きするのは、複雑な心境である。

■エピローグ「医者と治療法の選び方」は一読の価値あり

病気を前にすると視野が狭くなりがちなため、物事の判断が適切でなくなることが多い。特に金銭的な判断は大きく狂うだけに、鵜呑みにしない、疑う姿勢を大切に、という心構えなどは、非常に重要だろう。
また、がんの自由診療を選ぶ上で、三大治療(手術・化学療法・放射線)の門外漢は避けるというのも分かりやすい。三大治療を敵視するのではなく、補完的に代替医療を捉えることが大事だというメッセージは納得感がある。

ただ、医師の経歴はしっかりチェックをしようといいつつ、でもメスもろくに握らずちゃっかり経歴に載せちゃってる医師もいるので、しっかり探りを入れよう、と言われたところで、探りを入れる手段はなかなか無いように思う。(たとえば、手術件数の公開を義務付けるとか、そういった根本的な仕組みが必要だと思う。)


自由診療をテーマにまとめてある物は、ネット上にも様々な情報が氾濫している。しかし、その信頼性や網羅性の観点から、中身が揃っているものはなかなか見当たらないだけに、今回の週刊ダイヤモンド、なかなか良い。買って読むべき価値があるように思う。


2013/08/27

歯科のかかりつけ医から褒められたのは電動歯ブラシのおかげか!?

ここ2年ほどだろうか、歯科のかかりつけ医に通っている。以前もブログに書いたかもしれないが非常に調子が良くなってきた。歯磨きをしたら多少血が出るのは当たり前のことだと思って、これまでの人生の大半を生きてきてしまったのだが、かかりつけ医の熱心な治療のおかげで、歯茎から血が出ることもほとんど無くなってきた。何だかとてもうれしい。

■これまでの悪行① 磨き方が悪かった

小学生のとき、磨いていないところが赤くなるタブレットをかまされて磨き方チェックをした。でも実はそのタブレット自体が気持ち悪くて吐き気をもよおしてしまうために、毎回タブレットは噛まずに捨てていた。そんなこともあって、磨き方が悪いかどうかなんて、ちっとも気にしていなかった。

■これまでの悪行② 歯ブラシは長持ち

なぜか歯ブラシだけは恐ろしいほどケチくさかった。半年変えないなんてことはザラで、1年に1回くらいのペースだったのではないだろうか。今思うとありえないことなのだが、歯磨きに興味がないということは、歯ブラシにも興味が湧かないものだ。

■これまでの悪行③ 磨き忘れ

飲み会などで夜遅く帰ってきて、そのまま寝てしまったり、家で仕事していてそのままうとうと寝てしまったり、夜に歯を磨かないまま寝てしまうことがあった。途中で目を覚ますと、気持ち悪くて、歯を磨いたりするのだが、正直、これまで適当に生きてきた。

■悪行三昧からの脱出

歯ブラシもこまめに変えるようにした。磨き忘れはまだお世辞にも完璧とは言えないが少しはマシになった。そして、磨き方の悪さは、電動歯ブラシと歯間ブラシを習慣化した。何かでブラウンの電動歯ブラシが安くていいという話を見聞きしたため、買ってみたところ、すごく調子がよい。


そして、この電動歯ブラシを導入してから、初めて歯医者に行ってきたのだが、「だいぶ良くなった」と褒められたのだ。何だかうれしいもので、1,000円の電動歯ブラシで褒められるんだったら、もっと早くから習慣化しておけば良かった・・・と思ってしまった。(自分の口腔ケアがうまくいっていることに喜びを感じなければいけないのだけど、若干、歯科医から褒められることが喜びになってしまっている)

結局のところ、電動歯ブラシは磨き方の技術の低さ、ムラをカバーしてくれるように思う。間違いなく自分にとってはプラスだった。ちなみに、この1,000円の電動歯ブラシ、歯医者で磨いてもらう感じにすごく近いところも気に入っている。もしかしたら、高級電動歯ブラシを買ったら、もっとすごいのかもしれないのだが、とりあえず1,000円のヤツで十分だ。

2013/08/24

Coordination versus Competition in Health Care Reform — NEJM

先日のNEJMに乗っていた「ヘルスケア構造改革における共存と競争」という文章を読んでいて、以前から整理しようと思っていた病院の垂直統合と水平統合の話を、次のMeditur Insight(弊社の調査レポート)で書くことに決めた。

Coordination versus Competition in Health Care Reform — NEJM

国民会議の話もあるし、ちょうどよいタイミングだと思う。昨日の中医協総会でも、その資料が出されていたようだが、昨日は入院料の話でだいぶ盛り上がったようだ。直接聞けなくて残念だった。

共存と競争、垂直統合と水平統合の話、断片的には書きためているものがあるので、それほど時間はかからないと思う。大都市で統合を誘導するのと、医療過疎地で統合を誘導するのは、まったく意味が違うように、日本全体をマクロに捉えるか、地域地域で起きる影響をミクロに捉えるかで、政策誘導的にそれぞれの統合を進めていくことの利点と危うさが見えてくる。

だけど、その前にMeditur Insight 第3号の最終化をしなければ・・・(8月末か9月頭に発行予定)

2013/08/23

ヘルスケアポイントをもらえる10のアイデア

以前、ブログで書いたヘルスケアポイントhttp://meditur.blogspot.jp/2013/06/blog-post_22.html)。何かうまい仕組みが考えられないか、なかばやけくそ気味に考えてみたい。

1.運動したらポイント
万歩計や活動量計と連動して、運動した量に応じたポイント付与。健康保険組合ではすでにこのような取り組みをしているところがあるから、容易な気がする
 
2.減量したらポイント
体重が減量したら、目標体重に近づいたら、目標体重を維持したら、ポイント付与。これも健康保険組合で似た取り組みをしているところがあるし、フィットネスクラブでは還元キャンペーンや賞金プログラムとして取り入れているところもある。

3.血圧、血糖値、コレステロール値、尿酸値などを改善、維持したらポイント
血圧を維持・改善したらポイント。毎日計測するだけでもポイント。コレステロール値でも同様。薬物治療をしている人にはポイント半分(むしろモチベーションを上げるためにポイントを倍にした方がいいか?)

4.禁煙したらポイント
たばこを吸っていた人が止めたらポイント。止め続けたらポイント。自己申告だと信ぴょう性にかけるなら、髪の毛などで判断?

5.お酒を飲み過ぎなかったらポイント
アルコールの判断は相当難しいか。ポイントは自己申告だとしたら、ちょっとしかもらえなさそう。GTPなどの検査値?

6.薬を飲んだ記録をつけていたらポイント
飲み忘れを防いだり、余っている薬を判断するのに記録が役に立つ。ポイント、ポイント。

7.病院、介護施設でボランティアしたらポイント
昨年の夏から、密かにアイデアを練っているのが、このボランティア。日本ではなかなかボランティアが活発にならないのだけど、ポイントというわかりやすい制度があると、積極的になるのでは、と期待している。団塊の世代で、まだ介護を必要としていない人たちが、病院や介護施設に足を運ぶことにより、健康や介護に興味を持つ効果も期待できる。この先、急激に高齢化が進むことを考えると、医療・介護の担い手確保は重要な課題になるはずだ。その解決策としてボランティア活用は間違いなく大きな役割を果たすに違いない。その梃子となるのが、ヘルスケアポイントというわけである

8.患者搬送にポイント
救急車の不足も大きな問題になるはずだ。受け入れ能力は別の問題と考えると搬送能力の確保は、公的サービスだけに頼るのではなく、相互扶助の精神が大事ではないだろうか。近所の人が病気になったとき、救急車を呼ぶほどの一刻を争う事態ではないならば、近所の人を病院に連れて行ってあげる。そしたらポイント。家族を病院に連れて行ってもポイント。

9.病児保育にポイント
育児でもポイント。病児の面倒を見ることが出来る人は、積極的に活用した方がよい。ポイントだ、ポイント。

10.病人の苦労を語ることでポイント
例えばだが、COPDの患者は、子どもや若い人に、どれだけ辛いか語ってもらう。そしたらポイント。COPDなんて、子供には縁がないと言っても、50年後、60年後、とても苦しむことになる。その原因がタバコにあるのなら、苦しんでいる人に切々と語ってもらうことの効果は計り知れない。ポイントだ、ポイント。

以上、ありきたりなものから、そうでないものまで、10のアイデアを出してみた。1~6までは自分の健康維持に対するポイント。7~10は周囲への貢献に対するポイント。特に後者の周囲に貢献することのポイントをうまく設定することが、社会を大きく変える上での鍵となるだろう。この仕組み、日本人のポイント好きとあいまって、うまくいったら、すごいことになるかもしれない。

2013/08/22

書評: いかに「サービス」を収益化するか

2005年に出た本で、しかも中身はハーバード・ビジネス・レビューの寄せ集めであるため、初出はもっと古かったりする(1988年とか、かなり古い話も混じっている)。ただ、内容は普遍的なものであり、今読んでも全く古くない。

事例として、タコベルやバグズ・バーガー・バグ・キラーズ、リッツ・カールトン、海兵隊、バンク・オブ・アメリカなどが出てくる。その中にメイヨークリニックも含まれている。

もしメイヨークリニックに関する内容だけを知りたいのであれば、同じ著者が書いた「すべてのサービスは患者のために」という本の方が内容が細かく書かれている。

この『いかに「サービス」を収益化するか』という本では、病院以外の業種にも触れているため、アイデアを得たりするのには非常に良い本だと思う。今更ながらにバンカメのサービス実験など意外と参考になった。



ちなみに、1章にはService Profit Chainの話が書いてあるので、事例だけでなく、基本から理解するのにも良いかもしれない。
Putting the Service-Profit Chain to Work - Harvard Business Review

2013/08/21

fitbit ariaが壊れた!? → まずは電池ボックスの接触不良を疑うべきか

昨年秋に買ったFitbit Aria(wifi 体組成計)。8月上旬に、ウンともすんとも言わなくなってしまった。困った困ったと途方に暮れ、家族からは「高い買い物になっちゃったね」と嫌味を言われ、散々な気持ちに。

もうヤケクソで裏蓋を開けてやる!!と先週末にトライしたら、裏蓋すら開かない。これでは手も足も出ない。くそーーっ!となった感情を抑えるべく、お茶を飲んで一息ついて、電池ボックスの接点を磨いて電池を入れなおしてみたら、ディスプレイが点灯!!

もしかして、単なる接触不良?? 正直、原因は明確にならなかったが、また使えるようになったので、よしとしよう。今回の一件で、洋物に手を出したことをちょっとだけ悔やんだ自分がいたのだが、この体重計の便利さは本当にピカイチだと思う。これを使ってしまうと、もうUSBで接続するタイプなんかには戻れない。もちろんPCと連携できない体重計は論外だ。

ちなみに使いやすい体重計であったとしても、本人の自覚が足らないせいで、体重は減っていかない。夏バテ気味だが、かき氷とアイスの登場頻度が高すぎるのかもしれない・・・。

2013/08/20

厚労省でコンパニオン・・・

「コンパニオン」と聞いて、接客業やセクシーなイメージしか浮かばなかったとしたら、今日は反省していただきたい。無論、厚労省のお役人がいかがわしいことをしたわけではない。

今日、話をしたいのは、コンパニオンはコンパニオンでも、コンパニオン診断薬だ。

■コンパニオン診断薬とは

コンパニオン診断薬とは、分子標的薬などを用いたテーラーメイド医療を行う上で、あらかじめ遺伝子情報やタンパク質情報などを調べ、その治療の有効性を確認するために用いる薬のことだ。

第5回医療イノベーション会議資料(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/iryou/dai5/siryou4.pdf)から引用
つまり、治療本体で用いる薬も重要だが、事前検査に用いる薬もセットで必要になる。そのため、治験を経て承認するのは、同時進行であって欲しいのだ。

先月頭、厚労省からの通知(http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T130702I0070.pdf)で、コンパニオン診断薬について、同時申請の認識を高め、同時承認の妨げとならないよう配慮して欲しい旨がアナウンスされた。同時承認については、すでにポテリジオとザーコリの話があるが、そのことは下記資料に詳しく書いてある。

Shibata Lifescience Report コンパニオン診断薬の同時承認に言及したレポート
http://www.shibataintech.co.jp/wp/wp-content/uploads/2012/12/ShibataLifescienceReport-V0051.pdf
テーラーメイドの医療が進むことは、医療の進歩を感じる部分であり、夢と希望を感じる部分でもある。しかし、これまでのマス向けの医療と異なり、テーラーメイドゆえ、医療費は高額になりがちである。それは治療もそうだが、コンパニオン診断薬も高額なのだ。

■診断結果・検査結果は共有できる仕組みを

高額な検査キットを用いて、遺伝子情報などを把握した情報は、その時点の治療方針の判断に使われることはもちろん、将来にわたって有益な情報である可能性が高い。高額な費用をかけて得た情報だからということもあるが、その情報の価値を正当に評価し、情報を保持できる仕組みが早急に必要だと思われる。この情報は本人のみならずその血縁関係者も含め、様々な疾病の罹患リスクを把握できるかもしれないだけに、機密性の極めて高い情報であることは間違いない。そのような情報を、いかに管理するか。医療機関個別の取り組みではなく、国策レベルの取り組みだと思うが、具体的な検討が進むことを期待したい。

2013/08/19

夏休みに読んだ本・雑誌

今年は仕事の都合でしっかりと夏休み・・・というわけにもいかず、お盆に入る前に墓参りだけ済ませた。ただ、気分だけでも開放されようと本屋でいつもはあまり読まないような本や雑誌を買い、先週末、今週末と読書の時間を堪能した(目論見通りには行かず、子供にも邪魔されたりしたが)。

一番じっくり読んだのは食べ物の本だったりするのだが、それは紹介してもあまり参考にならないだろうから割愛させてもらい、意外と良かった雑誌を紹介したい。Think!の2013年夏号だ。いつも、この雑誌は定期購読していないのだが、タイトルが気になったので買ってしまった(しばらく前に買って、家でほったらかしにしていた)。


下の目次にある特集の分析力に関連するところでは、P.34のマッキンゼーの桑原氏の話と、P.42のバレーボールの話が特に良かった。桑原氏が言及している「狭義の分析」と「広義の分析(analytical thinking)」とアナリティカルシンキングの3つのステップは、これまで自分の経験の中で言葉にすることはなくても、ある程度意識してきた内容が、わかりやすい言葉で書かれていて、非常にスッキリするとともに、足りないところも見えてきた。
そして、昨今スポーツの世界もデータだ!という話は見聞きする機会が非常に増えたが、バレーボールの記事は、アナリストの渡辺氏の苦労と成功体験が詰まったストーリーで、この手の話は、他の現場で読んでもらいやすい記事だと思った。なぜ分析が必要なのか。本質的な答えは、このストーリーに含まれている。

Think! 2013年夏号 目次の一部抜粋
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分析力を鍛える
Sharpening Your Analytical Skills

P.2 Message for Think! Readers
自分で分析してこそリーダーは決断できる
坂根正弘 コマツ 相談役・特別顧問

P18 分析のメカニズムと分析力を鍛えるための3つの方策
 波頭 亮 経営コンサルタント

P.26 データ分析でできること、できないこと
 丸山 宏 統計数理研究所 副所長兼教授

P.34 分析は「設計」「実行」「伝達」の総合力として考える
 桑原 祐 マッキンゼー・アンド・カンパニー プリンシパル

P.42 Think! Meets X
「情報戦」を戦うバレーボールの世界
 渡辺啓太 全日本女子バレーボールチーム アナリスト

P.48 ロジックだけでは人は動かない 分析力に加えて必要な物語思考
 内田和成 早稲田大学ビジネススクール 教授

P.56 分析の前に行うべきリサーチプランニング
 上野佳恵 インフォナビ 代表

P.66 分析力が組織のクリエイティビティを高める
 菊地原 拓 リクルートテクノロジーズ ITソリューション1部
 ビッグデータグループ グループマネジャー

P.76 限られた条件下で結果を出す「有事」の分析力
 植地卓郎 アリックスパートナーズ ディレクター

P.86 事実と論理を合致させる分析サイクル
 桒原隆志 ローランド・ベルガー シニア コンサルタント
 松永憲陽 ローランド・ベルガー シニア コンサルタント

P.98 1日1テラバイトを解析する楽天のデータ分析
 森 正弥 楽天 執行役員/楽天技術研究所 所長

P.104 サイエンスとアートの融合が次なる成長の機会をもたらす
 服部邦洋 有限責任監査法人トーマツ デロイトアナリティクス シニアマネジャー
 永井真理子 デロイト トーマツ コンサルティング CFOプログラム マネジャー

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もう少し買った本がたまっている。読書の秋まで、積みっぱなしにならないように気をつけねば。

その他の読んだ本・雑誌


(積みっぱなしの本は、また別の機会に紹介を・・・)

2013/08/16

細胞を凍らせてフレッシュさを保つ

近年、凍結融解胚移植による出生児数が急速に増えている。
出所:日本産科婦人科学会. 2010年生殖補助医療データブック
凍結融解胚移植(Frozen Embryo Transfer, Frozen-ET, FET)とは、体外受精や顕微授精によりできた胚(受精卵)を凍結保存し、採卵した周期と異なるタイミングで融解して子宮内に移植する方法である。

採卵した周期では排卵誘発剤などの影響もあり、子宮内膜等の子宮内の状態が着床にとって必ずしもベストとはいえないため、なるべくベストなタイミングで融解した状態の良い胚を戻すことにより、着床率のアップを期待する手法で、合理的である。

さらに、高い着床率・妊娠率を期待し多くの胚を移植したい反面で多胎妊娠の可能性が高まるため、良好な受精卵が数多く得られたとしても、1回の治療周期で戻せる受精卵の数は限定されており「もったいない」という意識が少なからずあったが、当手法により残った良好な受精卵を凍結することで無駄なく使うことができ、母体にとっても採卵の負担が軽減される。凍結融解胚を用いたことが理由となるデメリットも確認されていないようで、今後もますます増えていくことが想定される。

ちなみに、この手法を知って、先日、植毛領域の最先端を行く専門家に「毛包幹細胞の凍結保存はできないか?」と聞いたところ、まだそんな技術はないとのこと。30代のまだ活きが良いフレッシュな細胞を将来の自分のために残しておきたいのだが・・・・。

2013/08/14

伊右衛門 特茶、10月発売

先日、ブログで書いたサントリーのトクホ大型新人。発売日が10月1日に決まったようだ。

サントリー緑茶「伊右衛門 特茶(特定保健用食品)」新発売 2013.8.8 ニュースリリース サントリー食品インターナショナル

170円という価格設定と『大規模なTV-CM投入や消費者キャンペーンを実施するなど、「伊右衛門」ブランドの特定保健用食品「伊右衛門 特茶」を強力に訴求していきます』というメッセージは、並々ならぬ力の入りようだ。

特茶に配合されるケルセチン配糖体。難消化性デキストリンのように糖の吸収を抑えるような曖昧な効果ではなく、ケルセチン配糖体が脂肪分解酵素を活性化させ、体脂肪の低減効果があるというのだ。そんなに効果があるなら、薬として売りだせばいいのに・・・と思うのだが、あくまでもトクホのようだ。

体脂肪を減らすという効果。これをどうCMで表現してくるか。気になるところだ。

2013/08/13

高齢になると産みづらい・・・という認識はほぼ出来つつあるのかもしれない

前回のブログで、学校教育では不妊についてあまり教えて来なかった実態を、教育の受け手に対するアンケートから推測した。では教えられて来なかった人たちは、妊娠・出産について、特に高齢化がどのような影響を与えるのか、その理解を確認してみた。


アンケート調査の結果、年齢が高くなるほど妊娠しづらくなることや、体外受精であっても妊娠しづらくなることは、比較的よく理解されていることがわかった。ただ、年齢が高くなると流産する確率が上がったり、ダウン症などのリスクが高くなることは、決して十分に理解されているとはいえない状況だった。そして、学校では不妊についてあまり教わってこなかった30代の方が、20代以下よりよく理解しているのは、学校で教えている内容や、30代が自分の身に迫った問題として真剣に考えていることを反映しているのかもしれない。

個々人の産みたい意志を尊重することが最も重要なことであるのは疑いようのないことであり、他人が産む・産まないの選択や、産む時期を強制することはできないことだが、産みやすい時期があるということはもっと理解されてもいいだろう。その上で、肉体的に産みやすい時期に、キャリアの空白期間ができたり、復帰しづらくなったりするために社会的に産みにくい状況にあることをどうするか考えるべきだと思う。

これは、にわとりが先か、卵が先か、ではない。まず「産みやすい時期がある」という事実を社会全体で理解することが重要だ。アンケートは相対的に意識が高いであろう30代以下の未婚女性に聞いたが、理解する対象は女性に限らず、もちろん男性もである。

2013/08/10

避妊は教わったけど、不妊は教わってない

生殖医療に関する理解、認識を高めていくには、春頃に世間を賑わせた「女性手帳」のような手段もあるし、学校における教育を充実させるというのもある。

これらについては、以前のブログ(http://meditur.blogspot.jp/2013/05/blog-post_28.html)でも書いたが、「少子化危機突破タスクフォース 妊娠・出産検討サブチーム報告」の資料(http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/k_3/pdf/s4.pdf)がわかりやすい。

教育は足りないのだろうか。

そこでアンケートを実施したところ、やっぱり!という結果が得られた。(下のグラフ)

避妊・不妊に関する学校教育の記憶状況 出所:弊社実施インターネット調査
20代以下、30代の未婚女性に対し、避妊、不妊を学校で教わったか、という問に対し、いずれの年代層も、避妊は教わったけど、不妊はあまり教わっていないという実態が見えてきた。20代以下では避妊の教育は徹底されている感がある。一方で20代以下で不妊を教わったと答えたのは4割程度である。30代になると、避妊・不妊ともに教わった層が減り、不妊にいたっては2割に満たない。

日本の学校教育、避妊に関しては成果はともかく、時間を割くことができている印象だ。その半面、不妊についてはまだまだ足りないのかもしれない。(10代前半の今まさに学んでいる層をターゲットに聞くと少し結果は変わるかもしれないが)

2013/08/08

高齢出産が増えている。その影響はどこに及ぶのか??

高齢出産が増えている。分かってはいたが、この15年くらいで母35歳以上の出生数は2倍にもなっていた。



いや、さすがにこれは団塊の世代Jr.が子をたくさん産んでいるせいではないのか?と思ったので、比率も見てみた。



するとどうだろう。35歳以上の割合は、1975年に3割程度だったものが、2010年には5割を超えてしまっているではないか。つまり35歳以上の出産が増えているのは間違いないことだ。



これは初婚年齢の上昇も1つの要因だと思われる。
高齢出産が増えているという事象は、日本の周産期医療において、年々負担が増加していることにリンクしているはずだ。他にもどういったことに影響があるのだろう。これは先進国の共通の悩みかもしれないが、いろいろと考えさせられることが多い。


出所:

  • 厚生労働省. 人口動態統計 母の年齢別にみた年次別出生数・百分率及び出生率(女性人口千対)2011
  • 厚生労働省. 人口動態統計 特殊報告 平成22年度「出生に関する統計」の概況. (オンライン) 2010年. http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/syussyo06/dl/01.pdf


2013/08/06

データヘルス計画(仮称)の危うさ

6月に出された健康・医療戦略(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/pdf/senryaku.pdf)の中に「データヘルス計画(仮称)」というのがある。
保険者によるレセプト等データの分析・利用が全国展開されるよう国による支援や指導を行うことを検討する。具体的には、①加入者の健康づくりや予防活動の促進が保険者の本来業務であることを周知、②医療費分析システム利用を促進するとともに、医療費分析に基づく事業に関して国が定める指針の内容を充実させる等により、保険者の取組を促進する。被用者保険に関しては、「健康保険法に基づく保健事業の実施等に関する指針」を今年度中に改訂し、平成 26 年度中には、全ての健康保険組合に対しレセプト等のデータの分析、それに基づく事業計画「データヘルス計画(仮称)」の作成・公表、事業実施、評価等の取組を求める。 (平成25年6月14日健康・医療戦略より引用)
すべての健康保険組合にレセプト等のデータの分析をさせ、それに基づく計画を立てさせるような取り組みを考えているようだ。ただ現場では混乱が起きているように思う。突然分析しろ、計画を立てろと言われても、何をしたら良いか目的すら不明確で、分析や取り組みにも懐疑的なのではないだろうか。おそらく、医療費を下げるとか、疾病予防をすると言われても、取り組み方法も評価方法も分からない・・・という悩みが溢れかえりそうだ。

健保は何をしたら良いか。

1点に尽きる。それは健保の組合員をどうしたいか。企業の業績向上や組合員とその家族の幸せのために健康な状態を持続する、ある特定の疾病にかからないようにする、といった健保組合の存在意義とビジョンを考えなおすことだ。
今更なにをそんな簡単なことをいうのだ?と思うかもしれないが、このビジョンを明確にすると、データヘルス計画・レセプト等のデータ分析は、やることがはっきりしてくる。このビジョンが不明確なままでは、レセプト等のデータ分析は分析業者の言いなりの報告を受け取るだけ、計画も他の計画を丸写しするだけの意味のないものとなってしまう可能性が高い。

データヘルス計画。コンセプトは良い。この先、あたふたしないためにも、健保組合のビジョンを見直すべきタイミングだと思う。

データヘルス計画はこちらの記事もどうぞ
・ なんちゃってデータヘルス計画でカモになる保険者
  http://meditur.blogspot.jp/2013/09/blog-post_20.html

・ 必見 データヘルス事例集
  http://meditur.blogspot.jp/2013/09/blog-post_18.html

2013/08/05

iPhoneアプリの開発、進行中


先月から進めていたiPhoneアプリ。社内テスト用のバージョンができあがり、昨日からテストを開始。将来的なシステム構築のための準備作業を兼ねているため、あまり実用性もなく、内容がニッチなだけに、公に配布するかまだ決めてない。(そのうちもしかしたら・・・)

システム開発のスタッフ、募集してます。
こちらをご覧ください!! → http://www.meditur.jp/recruiting-information/

2013/08/03

猫も杓子もトクホ、トクホ

また難消化性デキストリンが入った『トクホ』のドリンクが発売されるらしい。キリンメッツコーラやペプシスペシャルが好調なこともあり、ゼロカロリーの次の選択肢として、トクホを狙いに行くのは常套手段となってきたように思う。
三ツ矢サイダーホームページより
コーラやコーヒーなどのドリンク類で、難消化性デキストリンの入った『トクホ』は良く見かける。実はそれ以外にも、この難消化性デキストリンが入った『トクホ』が意外と多いのだ。これまでトクホの表示が認められたものにはゼリー、ハム、ソーセージ、クッキー、豆腐、ご飯、味噌汁、かまぼこ、シリアル、パン、麺、米菓など様々だ(現在は販売されていないものも含む)。

難消化性デキストリンは身近だか、今後販売が予定されているトクホで大型新人となりそうなものがある。

「大人ダカラ」と「伊右衛門特茶」だ。

ケルセチン配糖体という馴染みが薄い成分が含まれている。『本品は、脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体の働きにより、体脂肪を減らすのを助けるので、体脂肪が気になる方に適しています。』とのことで、体脂肪を減らす効果をうたっている。

この成分が安全かどうか、どういった効果があるのか、まだあまり調べていないのだが、ダカラと伊右衛門というサントリーの2大商品にトクホをつけてくるあたりからして、かなりの大物新人と言えそうだ。7月中旬に消費者庁から許可されているようだから(記事はこちら⇒http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin1057.pdf)、発売まではもう少し時間がかかるだろうが、今後の動向に注目したい。

2013/08/02

病院・クリニックでファストパス!?

今日の日経新聞。ヤフーとエムスリーが手を組んで、診察予約ができるようにするとの記事があった。新サービス名は「ファストチケット」とのことで、ディズニーランドのファストパスをイメージさせる。

医療機関側は空いている時間を登録、ヤフーヘルスケアを利用する人がそれを見て予約をする。医療機関と利用者両方から利用料を取るようだ。

面白い取り組みだと思う。

でも、ひとつ疑問がある。医療機関側は空いている時間帯を登録する時点で、「この時間だったら予約しなくても、そんなにおまたせしません!!」と公言しているようなものではないのか?? ファストチケットを利用するまでもなく、その時間に飛び込めば良いように思う。そう、医療機関にはどうしても空いてしまう時間があるのだ。それが開示されていないことがもったいなくて、医療機関側は積極的に開示したらよいのに・・・と思ってしまう。

クリニック混雑度 曜日別比較

弊社の調査システムを用いて、分析した結果を見てみると、月曜や祝翌日、祝前日は混む。特に月曜や祝翌日の午前中は混む。もちろん、クリニックごとに定休日が異なっていたりするため、多少の違いはあるものの、平均であってもこれだけ違いがある。

こういった情報、クリニックでも積極的に開示したら、患者の待ち時間も減り、ドクターも繁閑の差が緩和されるのではないだろうか。(実際、開示している医療機関も結構ある)

つまり、クリニックが水曜や木曜の空いている時間帯(例えば午後16時くらい)にこの「ファストチケット」を発行するとしたら、利用者はまんまとハメられているようにしか思えない・・・。もし月曜朝イチを予約できるのであれば、待ち時間や並ぶ苦労を金額に置き換える「プラチナチケット」になるのだけど、そんなことをしたら、他の患者からひんしゅくを買いそうだ。ヤフーとエムスリーのサービスでもそれは想定していないようだが。

7月に読まれた記事TOP3 +1

先月も弊社のブログにアクセスいただき、ありがとうございました。
今後共どうぞよろしくお願いいたします。

2013/08/01

Leap Motionの参考となるKinectを使ったコントロール

Leap Motionを買う前に、欲しいと思っていたものがある。XBOXだ。下記のようなコントロール目的はもちろん、リハビリ目的での利用など、Kinectの医療への活用は様々検討・紹介されている。





XBOXを買う目的が仕事なのか、遊びなのか、よく分からないこともあって、まだ買っていないのだが、XBOX Oneが出たら買おうと思っている(ゲームしかしなかった・・・ということだけは避けたい)