2021/04/30

今こそ問われる集約化 とはいえ・・・

医療現場で日々奮闘してされている方々から見れば、弊社は好き勝手言っているだけの組織で、今、医療に貢献できるのは外出自粛くらい。

正直、コロナ禍で自分の連載の価値・意義はあるのだろうかと疑問を感じる・・・。

そんな現状ではあるものの、データ分析で何か示せないか・・・。制度の矛盾を指摘したり、可視化を通じて、政策・制度・戦略に反映していただけないか。と頭を悩ませ、練りに練って、出てきた記事がこちら。

医療提供体制の集約化はどこを参考にすべきか - CBnewsマネジメント

当初は、効率性係数の矛盾を指摘するために、周産期医療の分析をしていた。でも、気がついたら、まったく違う原稿に。

少子高齢化の影響は、年齢が若いところをターゲットにしているほど、早い時期に顕在化する。例えば、大学は2018年問題と言われる。医療においては、当然、周産期・小児医療ほど早く影響が出てくる。

では、どうすれば、少子高齢化の荒波を乗り越えられるのか。ひとつの答えが集約化。集約化したら、万事OKとはならないものの、まだマシな状況を作ることができる。

集約化。きれい事かもしれない。とはいえ、この10年、弊社もいろいろな地域で少しは後押しをすることができたのではないかと自負している。集約化を図ったところは、それでゴールではなく、その先にも新たな課題が生じ、その課題と戦っている。でも確実に前進している。


といったことを日々考えている弊社が、どのようにデータを見ているか。今回の記事は、その参考にしていただきたいと思いながら書いた。少しでもお役に立てれば幸いだ。

2021/04/27

薬剤師の需給バランスの問題、偏在の問題

薬剤師の将来需給バランスの議論。

第8回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(ペーパーレス・Web会議)資料

資料1 需給調査の推計(案)[PDF形式:2.3MB] 000772130.pdf


推計結果だけを素直に読めば、多少の地域差はあるものの、供給過多という結論。

では、育成人数を減らせば良いのか、活躍の幅を広げれば良いのか。難しい。


また、供給過多になりそうとはいえ、偏在の問題は深刻だ。先週の下記ニュースを読むと、偏在解消に前向きな反応である。

【和医大薬学部】入学者約3割は地元出身‐薬剤師の地域偏在解消へ|薬事日報ウェブサイト


供給過多と言っているタイミングで新設はどうなの?と思わざるを得ないが、この検討会の座長代理の先生はその和医大の教授だ。議事録などが出てきたら、読みたいと思う。

2021/04/16

胃がんの症例数推移から見えてくること

水曜、新しい記事を掲載いただいた。

胃がん手術症例数の推移から見えた成長戦略とは - CBnewsマネジメント

胃がんの症例数推移は、以前からセミナーなどで話を差し上げている内容。その分析のアップデート版を記事にした。

今回、ハイボリュームセンターの動向をまとめた。自院の参考にするだけでなく、周辺施設の状況を考える上で、何かしら参考にいただけるのではと期待している。

また、外科医や麻酔科医の確保は、急性期病院において重要であることは間違いない。しかし、病院によっては収益性が悪化する可能性もあることを示唆している。

「収益性が悪化するからダメ」で終わらせるのではなく、「ではどうしたらいいのだろうか」と前向きな取り組みを考えることが、5年後、10年後の未来を変えるはずだ。

2021/04/01

データ提出が進むことで可視化されるデータ精度

 回リハ・療養病棟でもデータ精度向上が重要な理由 - CBnewsマネジメント

昨日CBnewsに新しい記事を掲載いただいた。データ提出が進むことで、診療内容の可視化が進むことはもちろん、データ精度の可視化が進むことを示すべく、今回は一風変わった分析結果を載せた。回リハや療養病棟でもデータ精度を考える参考にいただければ幸いだ。