目次よりも前の巻頭に、WHO/ユニセフが提唱する「母乳育児を成功させるための10ヵ条」があることが特徴的だが、実際の授乳中のトラブル関連の話にとどまらず、妊娠中の取り組みや、病院選びの観点、粉ミルクとのつきあいかたまで、肩肘張らずに読むことができる。助産師としての豊富な経験に基づく話は参考になるのではないだろうか。これまであまり授乳について、能動的に考えることがなかったので、世の中の母親たちがどこまで参考にできるのかは未知数だが、本日時点でのアマゾンの下の評価を見ると、かなり良い本なのではないだろうか。
授乳に限らず育児については、本で読むことはもちろん、身近に頼れる助産師さんや知人、友人がいると心強い。こういった本が良い評価を受ける背景には、日本における核家族化の進展などが影響していることもあるだろう。一人で悩まず、こういった本を読むことで、少しでも育児のストレスを軽減できると理想的だ。
著者である助産師のSOLANINさん、元々はブログで書いていたものが人気となり、書籍化となったとのこと。ブログはトラブルがあった模様で過去の分まですべて読めるか分からないが、現在はここを見ればよいと思われる。
いやはや、自分の知らない世界を知ることは何事も面白い。来年も、新しい物事・人にたくさん触れる機会を作っていきたい。
最強母乳外来 あらゆる悩みにお答えします! SOLANIN(ソラニン) |