2015/10/15

DPC.go.jp みたいな医療情報一元管理サイトを作って、データの資源化をすべき

昨日のDPC評価分科会で、病院指標の作成と公開について議論がなされたようだ。その資料(www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000100963.pdf)には、次のように書かれていた。
平成 26 年 5 月 14 日 DPC 評価分科会において、「病院指標の作成と公開」についての特別調査結果が報告された。大多数の医療機関がデータの公表に関しては賛成しており、DPC データの質向上に一定の効果が期待できるものと考えられた。
参考:現在提唱されている項目(7項目)
1)年齢階級別退院患者数
2)診療科別症例数の多いものから3つ
3)初発の5大癌の UICC 病期分類別ならびに再発患者数
4)成人市中肺炎の重症度別患者数等
5)脳梗塞の ICD10 別患者数
6)診療科別主要手術の術前、術後日数 症例数の多いものから3つ
7)その他(DICの請求率等)
中身については、患者視点が不足しているのでは?という指摘を3年前にしている(下記リンク参照)。この考え方は現在も変わっていない。

DPC評価分科会 何のための指標か、誰のための指標か - 医療、福祉に貢献するために

病院指標の中身は別として、DPCデータの質の向上を目的とするのであれば、そもそも、病院個々で作成しなくてもいいではないだろうか。国がDPC.go.jp みたいなサイトを作り、情報を一元管理し、データはオープンデータ化しておく。そのデータの二次利用を促す(ハッカソンとか盛り上がると思う)。よっぽど、こういった取り組みの方が患者目線での変革が期待できそうに思うのだが・・・。

情報の資源化 ~Data.Medicare.gov、これ、いいなぁ~ - 医療、福祉に貢献するために

以前も書いた。アメリカはデータを積極的に開示している。その結果が、Yelpで病院の指標が見られるような環境を作り出している。

Medicare.govの情報をわざわざ見る人は少ないけど、Yelpなら見る人が多い - 医療、福祉に貢献するために

29年度から機能評価係数Ⅱに組み込む想定で検討が進むらしい。2年後、全国のDPC病院で、フォーマットが微妙に異なり非常に見づらいサイトが量産され、結果誰もその情報を見ないような事態だけは避けてもらいたい。

情報は資源化させなければダメだ。