大病院受診時の「5000円徴収」効果は限定的:日経メディカル |
詳しくは記事をお読みいただきたいが、抑止効果について、金額の多寡が問題なのだろうか。2年前に中医協の議論についてコメントしたが、単純に金額では動かないという結論がデータで示されていたように思う(弊社のブログ記事では、それを意図的?に違う解釈をしていることについて、問題視したのだが)。
2年前の中医協で示されたデータをちゃんと受け止めていれば、もっと効果的な対策を打てたはずではなかっただろうか。データを都合よく解釈すると、間違った対策につながり、適切な結果が得られない、という教科書的なケースとなった。結論ありきで分析することの危険性が示されたといってもいいだろう。
紹介状なしの受診者割合を下げたいのであれば、金額を極端に上げるか、病院側へのペナルティ(もしくはインセンティブ)を極端に高くするか、の2択になるのではないだろうか。地域の事情を踏まえたデータを収集しておけば、このような方向性の検証もできると思うのだが・・・。