昨年11月下旬に実施されたDPC評価分科会の中で、大学病院に対する特別調査(ヒアリング)があった。その中で、本院と分院の機能分化などについて現状のヒアリングがなされた。詳しくは下記ヒアリング結果をお読みいただきたい(臨場感が欲しい方は、議事録を)。
平成 26 年度特別調査(ヒアリング)の結果報告について(案) www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000072181.pdf
いくつかの大学病院について、昨日の内容と類似の分析を行った。
下図の見方: レーダーチャートの外側ほど大学病院らしく、内側ほど大学病院らしくない。赤点線が基準(どちらでもない)。MDC別(神経系、呼吸器、循環器等の8種類)でチャートを書いている
この結果を見ると、大学①は本院が一番大学病院らしくなく、分院Bが大学病院っぽい。
大学① 診断群別大学病院らしさ |
大学②では大学病院本院が一番大学病院っぽいのだが、循環器だけは分院の方が上である(ヒアリング結果と一致している・・・・、と書くとどこの大学か分かってしまうか)
大学② 診断群別大学病院らしさ |
最後の大学③は、ヒアリングに登場していないところ(と言ったら、最初の大学もどこか分かってしまうか???)。ここは、本院がまんべんなく大学病院っぽい。一方で分院は循環器や消化器は大学病院っぽさが全くない。ただ、婦人科や血液疾患などでは、多くの分院が大学病院らしい診療をしている。
大学③ 診断群別大学病院らしさ |
ただ、昨日の記事の続きになるが、特定機能病院である以上、客観的な評価・内容の証明も必要なのではないだろうか。
なお、この分析、地域医療の機能分化という観点で分析すると興味深い結果が見えてくる。この話はまた次回。