2017/09/03

大学病院の特殊性を示せなければ、さらなる効率化は不可欠

先日、DPC評価分科会の開催前に、厚労省案に対する私見を述べた。
カバー率は重み付けを軽くすべきでは

MMオフィス工藤氏が、分科会で討議された内容についてコメントしている。
同意見でホッとした(一緒に原稿を書かせていただいたり、工藤氏から少なからず影響を受けているので、当然といえば当然なのだが)。

なお、議事録等を見なければ、はっきりと言うことはできないが、効率性について、大学病院は重症な患者を見ているから在院日数を縮めるのは難しいといった意見が出たようだ。しかし、これにはエビデンスが必要だろう。むしろ、大学病院は同じ疾患を見ていても若年層が多く、全身状態は悪くないことも考えられる。特に、重症度、医療・看護必要度の尺度で言えば、大学病院こそ現状の25%が厳しいという話も聞いている。それだけに「議論に耐えうるエビデンス」が示されることが望まれる。(大学病院の特殊性を提示できれば、大学病院にインセンティブが与えられるはずであり、その苦労は決して無駄にならないと思う)