昨日のニュース。
半田病院と常滑市民病院、経営統合で大筋合意:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)
半田市立半田病院が499床。常滑市民病院が267床。常滑市民病院は2015年5月に新病院をオープンさせている。以前、機能重複などで共倒れしかねない(半田病院移転先の正式表明 常滑市と病院連携協議へ:朝日新聞デジタル)といった話も出ていたので、議論が具体的に進展したということだろう。
先日の日経新聞の記事。
旭川市で医療機関減少続く、若手医師が開業尻込み :日本経済新聞 |
クリニックを開業する地域を選ぶ上で、需要動向を見極めることは大事だ。地域の病院がどのような競争環境に置かれているか理解することで見えてくるものもある。
上の日経の記事で印象的な一文を引用した。
人口減の速度の方がはやいため、診療所減の患者側への影響は目立っていない。このような環境において、地域の病院経営も容易ではないことが想定される(医療従事者の給与削減、提案へ 赤字続く市立旭川病院:朝日新聞デジタル)。昨年、公開データから旭川市内の医療提供体制について分析し、かなり厳しい地域になっていることを具体的な病院名を挙げて指摘したレポート(日経ヘルスケアの6月号の記事のようなもの)を作っていたので、新聞記事などから、その状況が見えてくると心境は複雑だ。
日経に記事によると、かつて旭川には「病院銀座」があるとも言われていたそうだ。自分では、そのように呼んだことはないが、病院銀座=医療の充実、として貢献していた時代から、病院銀座=経営の厳しい地域、という時代になってきているということだろう。