CBnewsに回リハの記事を掲載いただいた。
回リハ提供体制の地域差と差別化戦略 - CBnewsマネジメント
当初、「回リハ病棟での心リハの検討について、入院患者のうち1割程度までOK&実績指数の計算対象外(報告は必要)みたいなルールで、試行的に対象としてみればよいのでは。慢性心不全などのリハはニーズが急増するはずで、急性期病棟ではなくポストアキュート・サブアキュートの病棟で看るべき」ということを述べたく、文章を書き始めた。
ただ、回リハの現状整理だけで、それなりのボリュームになってしまった。なので、回リハの差別化戦略のひとつに「心リハへの取り組み」も考えられるのでは、今何をすべきか、という内容に方向転換。グラフは、書き始めたころの順番と、最終的な順番が、相当入れ替わっている。
何とか内容としてはまとまっていると思うのだが、ちょっと不安。
ともあれ、今回も編集の力を借りて、形にしていただいた(今回はグラフにも手を入れてもらっている)。ありがたい。
ちなみに「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」いわゆる循環器病対策基本法と、その基本計画を記事で引用しようと思っていた・・・。思っていたのだが、忘れた。原稿を書いている間、ずっと基本計画のPDFを開いていたのに、忘れた。
循環器病対策推進基本計画 令和2年10月 https://www.mhlw.go.jp/content/000688359.pdf
基本計画から引用したかったのは、下記の文章。
心血管疾患患者においては、疾病管理プログラムとして、リハビリテーションを急性期の入院中から開始し、回復期から維持期・生活期にかけても継続することが重要である。状態が安定した回復期以降には、リハビリテーションを外来や在宅で実施することも見据えつつ、地域の医療資源を含めた社会資源を効率的に用いて多職種が連携する体制について、その有効性も含めて検討する必要がある。
循環器病対策推進基本計画を踏まえて、今後の診療報酬の方向性を考えるなら「評価される」はずだろう、と締めくくるつもりだった。だった・・・のに忘れた。
制度として成熟してきた回リハは、競争激化の時代に突入し、患者確保のための差別化が重要になってきた。現時点における差別化の最大の要因は、リハのクオリティなどによる医療機関・患者からの信頼獲得である。それはこの先も変わらないだろう。それに加え、心リハに対する積極性が差別化の要因として挙がってくる未来を想定している。
現時点では診療報酬上厳しいから取り組まないという判断も尊重する。また、診療報酬は厳しいけどニーズがあるなら応える・取り組むという判断も尊重する。判断を0・1にしてしまうと困ることもあるだろう。そこで、記事では、0.2、0.3くらいの取り組みも述べてみた。もしよろしければお読みいただけると幸いだ。