2016/09/10

門前薬局から敷地内薬局へ なし崩し的に進む「患者利便性」を重視した改革

調剤薬局に関する話題がホットだ。

薬局新聞 9/7号 FujisanReader

上の記事によれば、「厚労省の”ダブルスタンダード”を警戒」とあり、かかりつけ医を進めることと、敷地内薬局を認めることが相反していると日本薬剤師会は主張している。

薬事日報の記事(【日薬】病院の“敷地内薬局”に不快感‐石井副会長 : 薬事日報ウェブサイト)では次のように書かれていた。
日本薬剤師会の石井甲一副会長は25日の定例会見で、保険薬局の構造規制緩和を受け、一部の病院が敷地内に調剤薬局を誘致する動きを見せていることに不快感を示した。
石井氏は、敷地内薬局について、厚生労働省が策定した「患者のための薬局ビジョン」の副題である「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」へという方向性とは「明らかに矛盾している」と指摘。敷地内に薬局を誘致する病院が「安易に増えることがないようにしてもらいたいし、われわれも努力しなければならない」と述べた。
発端となったのは、下記の保険薬局の指定に関する事務連絡だ。

事務連絡 平成28年3月31日 厚生労働省保険局医療課 保険薬局の指定について

事務連絡 平成28年8月10日 厚生労働省保険局医療課 保険薬局の指定等について(疑義解釈

このテーマについては今まで色々述べてきた。

病院と薬局は近い方が良い? - 医療、福祉に貢献するために

改めて話題になっているのは、昨今、敷地内に薬局を整備する話が立て続けに出てきているせいだろう。



なぜ問題になってしまうのか、本来どうあるべきなのか、次回、他業界も参考にしながら考えてみたい。