明日、医療DXの推進チームの会議がスタートするらしい。
第1回「医療DX令和ビジョン2030」厚生労働省推進チームの開催案内|厚生労働省
先日、診療報酬改定DX関連の調査業務の入札公告(入札公告(診療報酬改定DXの取組によるコスト削減効果等の推計調査業務) |厚生労働省)も出ていたので、本格的に動き出したのだろう。
自民党の「医療DX令和ビジョン2030」の提言(https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/203565_1.pdf)には、診療報酬改定DXについて次のように記載されている。
(3)「診療報酬改定DX」
~デジタル時代に対応した診療報酬やその改定に関する作業を大幅に効率化し、SE 人材の有効活用や費用の低廉化を目指す(「診療報酬改定 DX」)~
- 以下の取組による「診療報酬改定 DX」に向けて、各ベンダが利用することと医療機関に提供する際のコスト低減化について業界のコンセンサスを得ることを前提に、関係者(厚労省・審査支払機関・一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS))で協議し、開発主体・体制、費用負担の7あり方を含め対応方針を検討し、今年度中に結論を得る。
- 「共通算定モジュール」導入:医療機関やベンダの負担軽減に向けて、各ベンダ共通のものとして活用できる、診療報酬に係る「共通算定モジュール」を、厚生労働省・審査支払機関・ベンダが協力して、デジタル庁のサポートも得て作成する。診療報酬の改定の際も、当該モジュールの更新を行うことで足り、個々のベンダの負担は大きく軽減される。
- 診療報酬改定の円滑な施行:4月施行となっている診療報酬改定の施行日を後ろ倒しし、作業集中月(Death March)を解消するとともに、モジュール作業の後戻りやミスをなくす。
- レセプト請求、医事会計など医療機関等の業務システムの DX を通じて、医療保険制度全体の運営コスト削減、保険者負担の軽減につなげるようにする。
なるほど、改定の施行日を4月から後ろ倒しするのだな。
システム対応の期間を伸ばすだけでなく、要件定義が曖昧な状態でシステム対応を強いられる現状は、問題だらけだ。疑義解釈が3月31日の夕方に出てくるのに、4月1日からシステム対応できるわけがない。
後ろ倒し、大歓迎!
ただ、DXって、日程の後ろ倒しを指すのか?? (モジュール化などもあるので、後ろ倒しだけでないことは重々承知。そして、DX関係なく、後ろ倒しだけでもするべきだと思う。ちなみに弊社は以前から「6月改定」推し)
参考動画