2013/04/12

データを”活かす”とは

今週はOracle、IBMといったテクノロジーをベースとして医療の世界に向き合う人たちの話と、病院の現場で患者に向き合う人たちの話と、いろいろ聞くことができた。”ビッグデータ”というものを誰がどう活かしたらよいかという1つの明確な方向は、下の動画にあるように思う。


国、厚労省が持っているデータに対し、民間の力も含めた産官学のタッグで立ち向かい、成果が出た場合には報酬を与えるような仕組みがあってもよいのではないだろうか。国の持っているデータを「個人情報だ」「営利目的で使うのは良くない」といった意見で、レセプト情報などの宝を持ち腐れにしていることは、本当に残念なことだ。

IBMのBob Picciano氏が言っていた。「これまでは資源としての石油が大事だったように、これからは情報が『資源』となる」(私の意訳なので細かいところの差異はお許しを)。日本のように(シェールガスやメタンハイドレートなど未知なる資源には期待しているとはいえ)天然資源に乏しく、そして少子高齢化により人材も不足するような国において、「情報」という資源は何よりも価値があるように思う。国をあげて資源を生み出そうではないか・・・と偉そうなことを言ったものの、現実は手元にあるそれほどビッグでもないデータと格闘中だ。