2013/07/26

ハイブリッドが一般名詞化した今、手術室もハイブリッドへ

先日のスペインの鉄道事故は電化区間と非電化区間を連続して走行できるハイブリッド仕様の列車だったらしい。

プリウスがハイブリッドカーとしてデビューして以来、ハイブリッドという用語は身近なものになった。トヨタだってホンダだって日産だって、ハイブリッドカーを作っている。車に限らず、バイクだって、バスだって、船だって。こぞってハイブリッド。パソコンにだって、HDDとSSDをくっつけたハイブリッドドライブなんてものがある。

医療の世界では、腹腔鏡と開腹(開胸)を組み合わせたり、内視鏡と腹腔鏡を組み合わせたり、ハイブリッド手術が登場している。手術室では、心臓血管外科と循環器内科の各機能が合体したハイブリッド手術室の導入が増えている。


東芝メディカルシステムズ株式会社|ハイブリッドアプローチ
ハイブリッド型手術室|倉敷中央病院心臓病センター心臓血管外科|岡山県倉敷市

部屋が最新になったところで、どういった恩恵を受けられるか、正直、患者レベルでは分かりにくいのだが、最新技術は色々と進歩しているらしい。例えば、それが経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)だ。心臓の弁の機能が衰えたりした場合に、新しい人工的な弁を植え付ける手術を、カテーテルで行えるというのだ。先月、その弁の製造販売承認を取得したとのこと(詳しくはこちら)。いずれ保険償還も認められ、この治療が広がるかもしれない。


経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)|倉敷中央病院心臓病センター循環器内科

ハイブリッドは手術室にも広がっている。