2014/09/30

こども病院の面会基準(その2 時間制限)

昨日の年齢制限(こども病院の面会基準(その1 年齢制限) )に続き、今回は時間制限を見てみたい。


主なこども病院の面会基準 Ⅱ.時間制限

時間制限は大きく3つに区分できる。午前中から面会可能な病院(青色)、午後だけ面会可能な病院(オレンジ)、24時間面会可能な病院(灰色)の3区分だ。

グラフ中の表記は多くの病院で採用されていた時間を採用している(例: 午後は大体15時からが多い。次いで14時、13時の順)。

きれいに3区分に分かれている。24時間面会可能としている病院も3割以上存在している。そうでない病院に入院している関係者からすると、この結果は驚くかもしれない。

ただ、誰でも24時間可能というわけではなく、これには親族や両親に限定しているところが多い。ホームページの記載内容からは、24時間でかつ親族等対象者制限がなされていない病院もあったが、常識的に考えると、24時間誰でもOKということはないだろう。何らかの制限がなされているはずである。

実際、24時間面会可能な病院の対応を聞いたところ、深夜帯などは、警備員等に親族であることの証明となるカードを提示した上で、こどもが入院している病棟の看護師へ警備員が連絡し、面会できることを確認した上で、入館が許可されるといった厳重な管理をしているそうだ。

また、病院によっては個室であれば、この制限を緩和しているところも多く、これだけが実態を表しているわけではない。しかし、調査結果から見えてくることは、面会時間の制限は病院間で異なっている、ということだ。どういう形が良いのか。患者側も、ただ制約を受け入れるのではなく、何かしら考えることで、医療の現場を変えるきっかけになるかもしれない。