2014/09/29

こども病院の面会基準(その1 年齢制限)

以前、こんな記事を書いた。

こどもが入院中、兄弟は病院に入れない? - 医療、福祉に貢献するために

そんな疑問から、主要なこども病院(小児専門の急性期病院)、28病院について、ホームページから面会基準について調査した。

面会基準は、年齢、血縁関係、時間、の3つの組み合わせで制限をかけているところが多かった。そこで、どのような差異があるか紹介したい。

主なこども病院の面会基準 Ⅰ.年齢制限

すると、制限は、オレンジ色の12歳以下(小学生以下)とする病院が最も多くなっていた。また、黄色の『子供』をNGとしていて、年齢は具体的に指定されていない病院も20%を超えていた。また、15歳以下とする施設も2割弱あった。常識的(交通機関の運賃??)に考えれば、小学生は『子供』に含まれる。ゆえに75%の病院では、小学生以下はNGということだ。

こども病院に子供を連れて行くのは、比較的難しいことが分かる。


なお、6歳以下(未就学児)をNGとする施設は1割強だ。制限があるとはいえ、相対的にはかなり緩い基準と言えよう。

不明な施設は、ホームページ上に記載されていなかった病院で、書いていないからといって、制限が全くないとは考えにくい。感染防止等の理由で制限をかけるのが普通ということだろう。ちなみに、親族限定・病棟限定などの制約を設けた上で、年齢制限を緩和している病院なども見られた。すべてを現場判断とするのではなく、ある程度、明確な基準を設けておくのは、混乱を避ける上でも大事なことだろう。

面会できれば良い、できないのは悪い、ということではない。医療を優先させながらも、患者家族のことも考慮した療養環境を作るかが大事だ。

仮に親族限定でも子供を病棟に連れていけるのであれば、兄弟姉妹を預けなくても済む、といったケースもある。現状を当たり前とせず、他病院などとの情報交換を積極的に行い、新しい医療のあり方を考えてもらえたら、うれしいことだ。

後日、年齢制限以外の話もブログに書きたいと思う。