2015/05/02

本当に消費者目線?? 機能性表示食品の届出情報の開示が始まった

4月から始まった機能性表示食品。先週から、その届出情報が開示され始めた。(下のリンクの最下部あたりに届出情報あり)

機能性表示食品に関する情報 - 消費者庁
リストを見たら、何だかトクホにそっくり。結局のところ、トクホは面倒だから・・・というだけの話ではないのか?

例えばこれ。
パーフェクトフリーという商品名もなかなか感性に訴えかけるスゴさがあるが、ホームページに書いてある以下の内容も興味深い。
本品は、事業者の責任において特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。ただし、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。 
[届出表示]本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリンは、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させるとともに、糖の吸収をおだやかにするため、食後の血中中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにすることが報告されています。本品は、脂肪の多い食事を摂りがちな方や食後の血糖値が気になる方に適しています。 (パーフェクトフリー ウェブサイトから引用)  
届出表示の内容は、一見、トクホの内容と同じだ。 参考までに、キリンメッツコーラの文章を下に示す。
本品は、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させる難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、食後の中性脂肪の上昇を抑制するので、脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の中性脂肪が気になる方の食生活の改善に役立ちます。(キリンメッツコーラ トクホの内閣府答申資料より引用)
似たようなものだ。結局、機能性表示食品の制度は、メーカー目線で作られた「届け出に便利な制度」なのではないだろうか。微妙だ・・・。

弊社では、機能性表示食品について、ヒアリング調査している。まだそれほど調査は進んでいないのだが、一般市民からの反応は冷ややかだ。調査結果も何かしらまとめたら紹介しようと思う。