2017/04/13

オーバーブッキングは予測的稼働率マネジメントの1テーマ

データとシステム化重視の病床マネジメント https://www.cbnews.jp/news/entry/20170411150747

CBnewsに病床マネジメントの進化に関する記事を掲載いただいた。先日、航空会社のオーバーブッキングの話題がニュースになっていたが、これも、同じ類のマネジメントだ。

オーバーブッキングは、業種により、クリティカル度合いが異なる。旅客機のように、コントロールが極めて重要なものもあれば、同じ飛行機でも貨物機はあとの便に振り替えで許容される範囲が大きい。また、ビジネスホテルは比較的クリティカルだが、リゾートホテルはアップグレード等により回避できるケースも多い等々。

病院も外来と入院で異なるのだが、外来で一定のキャンセルを見込んで受け付けていると、オーバーブッキングが生じる。その場合は、診察開始時間の遅延で対処ができるため、クリティカル度合いはさほど高くない。

このようなマネジメント(オーバーブッキングに限定しているわけではなく、一般的な病床マネジメント)について、レベルを高めていく上では、スキルのある人材の確保が重要であるのは当然ながら、その人材をデータで武装させることが一層重要であることを記事では述べさせてもらった。データで武装することで、よりスキルを発揮しやすくなる。結果として、診療報酬改定等の先が見えない経営環境において、柔軟な対応が可能となると考えている。

ちなみに、ユナイテッドエアラインのニュースを知る前に原稿を書いていたので、オーバーブッキングには一切触れていないが、この記事で述べた「第3世代」の病床マネジメントである予測的マネジメントは、まさにオーバーブッキングのコントロールで多用されている手法である。