2014/06/13

国民目線に立っていない病院指標なんてクソだ!

5月に開催されたDPC評価分科会の議事録が公開された。内容を読んで、思わずTwitterで下のコメントをつぶやいてしまった。


その美原先生の話は以下の内容だ。(赤太字は弊社が強調したもの)
○美原委員  2つあります。この調査の目的は今4つ出ていましたが、この公開の目的というのの非常に大きな目的というのは、一般の国民がその病院の機能を知るということだろうと思います。この7項目を僕、自分の患者さんに見せたのですね。何もわからないと言うのです。つまり、「実際に脳梗塞のICD-10別の患者数ということを聞いて、あなたわかります?」と言うと、何もわからないと言うわけです。しかも、ここの中を見てみますと、「うちは脳神経外科や神経内科の専門医がないから答えられない」というようなコメントも出ていました。 つまり、何が言いたいのかというと、ここにあるデータって、もしかしたらば医療関係者の目の指標であって、国民目線に立っていないのではないかと思うのです。例えば脳卒中の指標として、もし国民が求めるのであったならば、その病院でどのぐらいtPAやっているかだとか、あるいはアウトカムはどうなのかとか、そのようなことではないかと思いました。ですから、もちろんこの調査項目というのはとてもいいとは思うのですが、どうもやはり医療者側に立った医療者の視点に立っていて、必ずしも国民の視点に立ってないのではないかなという印象を、何人かの患者さんに聞いて、そんなことを思いました。
そのとおりだ。
弊社を設立した背景であり、弊社レポートmeditur insightの初号で言及した内容そのものだ。
指標の比較により、具体的な成績が良い病院が、メジャー(DPC病院Ⅱ群)入りの実績要件を満たすか、もしくは何らかの恩恵を受けるような制度ができることが望ましい「患者視点」を反映した制度構築なのではないだろうか。 (弊社meditur insight初号より引用抜粋)
医療者が病院指標を作ったら、ダメとは言わないが、国民が望んでいるものとズレてしまうかもしれない。このままでは、本当につまらない指標が出てきてしまう。予定調和的に議論が進むDPC評価分科会に不満を言っても仕方ないが、何とかしたいものだ。

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