一昨日、昨日とこども病院の面会基準について書いてきた。
シリーズ最終回の3回目は血縁関係等の制限だ。
主なこども病院の面会基準 Ⅲ. 血縁関係等 |
昔の学園モノのドラマなどでは、生徒が入院している病室に、クラスメイトが大勢で押しかける・・・なんていうシーンが良くあった。今でも、そういった粋な計らいができるケースも無いわけではないのだが、現実的には感染予防等の理由で、制限を設けているところが多い。
上記の円グラフのとおり、主なこども病院(急性期)28病院の調査では、半数はホームページ上に明確な記載はないものの、残りの半数近くは、親族に限定することが記載されていた。
その中でも非常に厳格なところでは「両親のみ」としている施設もあった。また、祖父母まで・兄弟まで(二親等以内)等の施設も多く、何からの制限を設けていることが分かった。
病院によっては、あらかじめ面会する人を登録するなどの対応をしているところもあるのは、そもそも会う人が限定的だから、ということもあるだろう。セキュリティ面や、感染対策等の医療安全面を考慮するならば、不特定多数の面会を受け入れることは、リスクを高めることに他ならない。
ただ、これらのルールについては、疑問なことがあれば、病院のスタッフに聞いてみた方がよいだろう。ルールはルールで守らなければならないのだが、ケースバイケースの柔軟な判断が可能なケースもある(昨日の個室の場合などがそうだ)。過度な期待や、モンスターペアレントと言われかねない過剰な要求は問題外だが、分からないことがあったら、忙しそうな時間帯や人を避け、聞いてみることだ。
医療の現場は診察・治療をする場で生活の場ではない。だがしかし、家族としては、生活的な側面もある。お互い、良い環境を構築できるよう、協力しあいたいものだ。