2017/05/01

オープンデータが都道府県格差を明らかにする

先日の中医協で示された下記グラフ。
出所: 平成29年4月26日(水)中央社会保険医療協議会 総会(第350回)「入院医療(その3)について」

平均点数は医療区分の違いで説明できるのでは?と思ったので、確かめてみた。

上記の中医協のグラフから数値を読み取り(縦軸)、第1回NDBオープンデータの療養病棟入院基本料の算定回数から医療区分の比率を算出した(横軸)。

出所: 上記中医協資料、第1回NDBオープンデータを基に算出

出所: 上記中医協資料、第1回NDBオープンデータを基に算出

関係性はありそうだがはっきりしない。ADL区分や、療養2における100分の95の減算、31日未満の入院者割合、入院基本料以外の診療報酬等々、様々な影響があるので、この結果は仕方ないだろう。

ただ、思った以上にすっきりしない結果で残念。まだ中医協の議事録もないので、どういった意図でこのグラフが示されたのか分からないが、正しい議論がなされているか判断するためにも、こういった都道府県比較を紐解く作業は続けていきたい。

オープンデータはこういった外部検証にも非常に有効であり、さらなる開示を期待したい。

中央社会保険医療協議会総会審議会資料 |厚生労働省 中央社会保険医療協議会総会審議会資料 |厚生労働省