Accenture 2017 Internet of Health Things Survey |
PDFのレポートをダウンロードしてご覧いただくとよく分かるのだが、Figure.5の領域別の注目度合い、医療者と保険者の比較がされている。
循環器領域は医療者も保険者も8割弱と非常に高い。これは日本でもペースメーカーの遠隔モニタリングに診療報酬が設定されたように、技術的にも十分なレベルに達している。
次のCOPDや喘息は、医療者の注目度が高い一方で、保険者はやや低くなっている。喘息はピークフロー値などをモニタリングし、服薬指示等を行っていれば、軽中症度の患者の重症化は防げるのではないだろうか。
一方、糖尿病に対しては、保険者の期待が高い一方で、医療者は低くなっている。保険者は透析予防などの取り組みとして遠隔モニタリングで血糖値やHbA1cを見ることを期待しているのだろうが、医療者はあまり期待していないようだ。
また、保険者の視点として、医療費を抑えるということだけでなく、満足度向上やより個別化された医療サービス提供に対し、RPMの価値を感じていて、このような取り組みが保険者のブランド力向上になるとも考えているようだ。
アメリカと日本では医療制度上の違いから、保険者の意識がかなり異なることを前提の理解として読まないといけないかもしれないが、なかなか興味深いレポートだ。