4月に開催された平成29年第6回経済財政諮問会議の資料(資料2-2 人材への投資に向けて(参考資料)(有識者議員提出資料)(PDF形式:533KB))によると、私立大学は中小規模のところほど経営が厳しくなっているとのこと(下記は会議で引用された資料の元資料)。
大学類型別(都市⇔地方、中小規模⇔大規模)の収支状況 出所:私立大学等の振興に関する検討会議(第1回)資料 2016/4/13開催 |
流入・流出率で見れば、東京、京都へ大幅流入。福岡や大阪、愛知、宮城等の地方の中核都市は流入傾向を示しているものの、大半の道県は流出している状況である。率でなく、人数で見ると、東京一極集中が明確になる。
大学進学時の人口流出率 出所: 平成28年度 学校基本調査を基に作成 |
大学進学時の人口流出数 出所:同上 |
このような状況を変えるには、地方の努力だけでは限界があり、国全体で考えるレベルの事象である・・・ということは先日も書いたとおりだ。
静岡市の取り組みは興味深い。これをささやかな抵抗と捉えるか、画期的なアイデアと捉えるか。正直、効果のほどは疑問だが、ただ指を加えて待っているのではなく、流出を止めるための努力をしている様子が伝わってくる。
そうか 「新幹線」 という手があった!~県外大学等への通学をサポートします:静岡市 |
以下、参考。
静岡市の事例と類似の新幹線通勤補助のニュース記事
新幹線通勤補助:増える 沿線自治体、流出防止や移住促進 - 毎日新聞 |
国立大学改革を「地元就職向上」で評価に現場から不満噴出 | Close Up | ダイヤモンド・オンライン |
先日ブログで書いた東京一極集中の話題
増田レポートを「霞が関の政策の前さばき・露払い」と見るならば、地域医療構想は!? - 医療、福祉に貢献するために |