2013/03/27

はり、きゅう、マッサージ、健康保険は使えるのか?

近所の整骨院の前を通る度に思うのだが、いつも繁盛している。(ちなみに自分はあまり身体が凝ったりしないので、さっぱり縁がない。)

以前、鍼灸師の方にヒアリングする機会があり、鍼治療の持つ力は大きな可能性を秘めているとのことだった。特に、妊婦さんのような、西洋医学では薬物治療の選択肢が限られてしまう人たちにとって、鍼灸であれば、あまり影響なく、施術ができるとのことだった。

また、「逆子」と「針治療」の相性はかなり良いことで有名だそうだ(まったく知らなかった)。病院によっては、鍼灸外来といった名称で専門の窓口を用意しているところもあるらしく、そんなに珍しいことでもないようだ。

高齢化の進展とともに医療費の増大が止まらない現状において、このような鍼灸や柔道整復は医療費を増加抑制に貢献する可能性を秘めている。貢献してもらうためにも、まずは、一般市民が鍼灸治療などを知らなければならない。健康保険を使えるかどうかはダイヤモンド オンラインの記事が詳しく書かれている。整骨院では健康保険を使えるケースもあると知っていれば、これまで利用したことがない人でも、立ち寄る機会ができるかもしれない。

ただ、1点きになることがある。

出所: 厚生労働省 第2回社会保障審議会医療保険部会柔道整復療養費検討専門委員会 3/26 資料
この上のグラフは、人口千人あたりの都道府県別の療養費の比較である。大阪、和歌山、京都の順に金額が高くなっている。大阪と最も低く抑えられている鳥取県と比較すると実に14倍もの差があるとのこと。さすがに何かおかしくないか?? 鳥取が少なすぎるのか、大阪が多すぎるのか、どちらかはっきりさせることはできないが、大阪での不正請求などのニュースを聞く限り、大阪、和歌山、京都といった上位都道府県は、根本から見なおす必要がありあそうだ。