そこで、グループディスカッションの形式を頻繁に取り入れている。ディスカッションでは、積極的に発言を促すため、より身近なテーマを設定する配慮や、相手の発言自体を否定しない等のルールを決めている。
そうは言っても、受け身の受講者が、突如として積極的な姿勢に変わることはまず少ない。なので、大抵は、Yes / No の質問であったり、全員起立で徐々に座らせる質問など、様々な趣向を凝らしている。
今月はケースメソッドを取り入れてみた。積極的に発言を促してみても、空振りに終わる懸念があったため、教室全体での討議は避け、チーム討議を中心にしてみたところ、思った以上に活発な議論がなされたようで、ほっとした。
ちなみに、その講義で用いたケースは自分のこれまでの経験をほぼそのまま書いたものだ。なるべく最新のトピックになるよう配慮もした。
今月頭に出た写真の書籍。ケースメソッドの良さが非常に感じられる内容となっている。本来は書籍で読むのではなく、討議の場を経験するのがベストだが、十分、魅力が伝わってくる。この本は、単に読むのではなく、考えることが重要だろう。今更だが、この本を読んでから講義をすれば良かった(4月末にポチッと購入していたのに・・・)。