2013/10/10

チャイルド・ライフ・スペシャリスト ~診療報酬は無くとも、価値があるから仕事を~

昨日、チャイルド・ライフ・スペシャリストの仕事を見る機会があった。以前、テレビで見たことがあったものの、実際に見ると印象が変わった。

チャイルド・ライフ・スペシャリスト協会

テレビで見たときは、スペシャリスト個人の知識や経験がしっかりしていて、心理的負担を軽減し、医療の質を上げることに大きく貢献している印象があった。実際、お会いしても、その印象は変わらなかったのだが、それに加え、院内の協力体制が素晴らしかった。手術前日ツアーに同行したのだが、院内各所ですれ違うスタッフから、明るい笑顔で挨拶をされ、ツアーのポイント・ポイントでは、業務中のスタッフが手を止め、挨拶や会話をされていた。手術室の入室直前の難所である家族と別れるところのスタッフは、本当に親切丁寧だった。

心理的負担は、その患者本人や家族だけに押し付けてしまっても、医療提供側に不都合はないかもしれない。しかし、心理的負担を軽減させる素晴らしい取り組みで、患者も患者家族も不必要な不安要素が減ることは、大きな価値がある。

診療報酬では、直接評価されていないチャイルド・ライフ・スペシャリストであるが、このような取り組み、正直、お金を払ってでも受けたいサービスであると感じた。ただ、どの施設にも広がるといいなぁと思うと、それには診療報酬のような経済的後押しが不可欠なのかもしれない。(小児入院医療管理料の施設基準に、保育士のように加えても良い気がする)

手術の説明に使った患者役の人形(医師役は患者の子供が担当)